今日は節分ですね。長らくお正月ムードだった我が家の玄関は、節分の室礼へと変わっています。
明日は立春。旧暦では立春が一年のはじまりです。なので七十二候の最初の第一候は、明日からの5日間「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」です。そうなるかしら?
今週初めに金沢を散策する機会が得られ、そのとき兼六園で梅の花を見ました。ポツポツと咲き始めたばかりなのに、あたり一面、春を思わせる香りが漂い、とても清々しい気持ちになりました。梅は「花の兄」と呼ばれるそうです。端正な花の形、年を経る毎に風格を増す枝ぶり、上品な香り、一年のはじまりに合わせて咲き始める梅は、全てにおいて優れた花の長兄。
私が歩いた日も寒かったけれど、天気予報を見るとまた雪に降られたようです。梅に雪なんて、想像しただけで素敵ですが、寒さに凍る花たちには気の毒なような。一足飛びに花開けない、じれったいようなこの様が、まさに自然の摂理。だからこそ情緒があるのですね。
1月があっと言う間に過ぎたように、2月3月もきっとすぐです。季節が行きつ戻りつするように、私もゆっくりと、時を大切に過ごしていきたいと思います。