梅仕事-2022総括

2022年梅仕事の記録です。

毎年、白干しの梅干しは必ず、あとは気分で梅酒や梅シロップ、梅ジャムなど仕込んでいます。

梅干しはストックが出来始めてきて、いま食べているのは2~3年熟成させたものです。

冷暗所で常温保存しているのですが、傷む気配もなく、見た目はしっとり食感はトロリ。塩角がとれて、まろやかな味になりつつあって、でもまだフルーティーさも十分感じられます。

こんなふうに味の変化を楽しめるのも手仕事の醍醐味です。熟成させた梅干しの方が断然美味しいので、今年もストックを増やすべくせっせと仕込みます。

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ここ数年、青梅が店頭に並び始める頃は何故か、時間に余裕がなくバタバタしています。

でもそこは年の功。もう10年以上繰り返している作業ですので、材料さえ揃えばあまり時間がかからないことが分かっていることもあり、何となく出来てしまうという感じではあります。

コツは、とにかく梅の状態をしっかり見て、梅の都合に合わせて自分が動くこと。我が出ると上手くいきません。

分かっちゃいるけど、忙しくなるとこれが、なかなか。

自分ではどうしようもないものに、どう合わせていくのか。気持ちをどう添わせていくのか・・・

例えば人間関係のトラブルでも、相手を変えることは難しいですよね。状況が自分に都合良く変わることも滅多にありません。それならば、自分の考え方やその方との距離感、付き合い方を変えていくしかない。

梅仕事を続けていると、そんなことにも照らし合わせて考えてみたり。梅仕事って修行みたいです。

2Lだけど大き目の梅干し用の梅を追熟させているところ。外は雨ですが青梅を見ていると清々しい気分に。

さてさて。

今年は2kg仕込みました。昔ながらの酸っぱい梅干しです。

仕事には慣れてきましたが、梅酢が上がってくるまでは、まだまだ不安を感じます。土用干しの時も、日々、梅の顔を見てご機嫌を伺います。

お陰で、今年も何とか上手くいったみたいです。

仕込みからひと月半以上経って、梅干しがいい感じに漬かりました。仕込んだ時は瓶いっぱいだった堅い梅も梅酢の海に漬かって柔らかくなって嵩が減りました。
土用干し一日目(左)まだ黄色っぽい梅。2日2晩×両面を干すと赤みを帯びて柔らかくポッタリとした梅になります。

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忙しかったので、梅干しだけにしようかと思っていたのですが、売り場で珍しい梅に出会ってしまいました。

こんな赤い梅の実、初めて見ました!紫宝梅。ミスなでしこという品種です。南高梅よりもやや小粒で、誕生した三栖地区を中心に、田辺市内の十数戸で栽培される希少な梅だそう。

予定外だけど、この梅で梅酒を2L仕込むことにしました。

どんな色になるのか、どんな味になるのか?未知のことはなんでも試してみるのみです。

仕込んで3日経つと、こんな澄んだピンク色に。梅酒でこの色は珍しいですよね?
ひとまず完成してので並べてみました。左奥が梅酢、左手前が白梅干し、右2つは梅酒。これから熟成して食べごろ飲み頃を楽しみに待ちます。

テラスで梅を干していると、蝉やアゲハ蝶、カマキリなどに混じりトンボの姿も見るようになりました。

確実に季節はすすんでいます。暑さももうしばらくの辛抱ですね。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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