坪庭の椿がポツポツと咲き始めました。
その艶やかな葉は、冬日の僅かな光を受け止め、増幅して、周りを照らしています。
今日は冬至。一年で一番、日の力が弱まる日です。
明日から徐々に日が延びて、季節はゆっくりと春へと向かいます。
冬至を表す「一陽来復」は、悪いことが続いた後で幸運に向かうという意味で、この言葉をつぶやくだけで、何か救われたような気持ちになるのは何故でしょう。
物事は気持ちの持ちようで、どんな風にも変わるから、どうせなら明るい方へ。そう思います。
その方が身のため人のため、そう思います。
毎年、冬至が近づいてくると、義兄が畑で捥いだ柚子と蜜柑を送ってくれます。
今年も有難く柚子風呂に入って温まる予定です。
兄の愛情いっぱい詰まった柚子だから、それはもう効き目があります。
柚子の果皮には良く知られている「リモネン」や「ビタミンC」という成分の他、「α-ピネン」という香り成分が含まれています。これはマツ、ヒノキ、スギなど多くの針葉樹にも含まれる成分と同じ。だから森林浴のようなリラックス効果もあるのですね。
ただ、成分を多く取り込もうすると、ピリピリとした刺激を感じるときがあります。お肌が敏感な方や刺激に弱い方は、柚子をまるごと浮かべるだけの方が良さそうです。
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柚子は先月もお福分けでいただきました。
いつもなら柚子ジャムにするところですが、最近めっきりパンを食べなくなったので、柚子シロップを仕込みました。
柚子シロップは、下処理はしますけれど、煮ずに氷砂糖で漬け込むだけなので、より簡単です。
植物はその身に太陽をたっぷりと溜め込んだものだから、それを食べるということは、陽のパワーを取り込む行為そのものです。