シンビジュームの花、桃江さんのこと

何年か越しでシンビジュームが咲きました。

いただいたのはもうずいぶん前。幾度となく枯らしそうになりつつも何とか生きていた株が、ようやく花芽をつけた時、とても嬉しかったな。

この鉢がある場所に来るといつも「可愛い、可愛い」と言いながら花を見ています。ガーデニングって何年やっていても、花を咲かせることが出来た時は新鮮な感動が味わえますね。

昨年夏しょっちゅう液肥を遣っていたのが効いたみたいです。水遣り毎にうすーく混ぜていました。これまでも液肥は遣っていたつもりでしたが、全然効いていなかったよう。

濃さより回数かなと思います。

品種は分かりませんが、丸い花の形や優しい色合いが好きです。癒されます。

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話は変わって。

今朝の新聞で、美術家の篠田桃江さんが亡くなられたのを知りました。

107歳・・・あぁとうとう。

訃報の記事を読んで一番にそう感じ茫然としてしまいました。何だかずっーとおられるような気がしていたので。

作品やエッセイ、時折出演されるNHKのドキュメンタリー番組などを拝見するだけでしたが、私の憧れの方でした。まだまだ描きたいと思われていたでしょうが、天寿を全うされましたよね。清々と天に昇られたんじゃないかと思います。

彼女のお言葉で色々と書き留めている中から、ひとつご紹介します。

用を足していない時間というのは、その人の素が出ます。その人の実像は、何もしていない状態に表れます。でも、何かをやるときになったら、こういうこともできる、ああいうこともできる、という可能性を持っています。

人はいつも何かに対応しているというのでは、一種の機械です。ただ、何かの用を足しているにすぎません。無用の時間、用を足していない時間を持つことは、非常に大事なことだと思います。

仕事が少ないとき、漠然とですが、投資だと思って色々とやっていた自分を励ましてくれた言葉です。

彼女を偲んで、エッセイを読み返してみようと思います。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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