夏越の祓2016ー沙沙貴神社へ

今年もはや半年が経ちますね~。

ここまで無事過ごせたことを感謝すると共に、あと半分健やかに過ごせますように。また、半年分の気づかぬ穢れをここで祓ってもらい、また新たな気持ちで頑張ろう!ということで「夏越の祓え」に行ってまいりました。

近江八幡市安土町にある沙沙貴神社です。佐々木姓発祥の地らしい。

今朝伺ったのは、ディアガーデンから車で10分位のところにある沙沙貴神社。この神社は佐々木源氏の氏神様。実は、私の嫁ぎ先氏(うじ)の「馬渕」にゆかりがある神社なのです。

地元の歴史に詳しい知り合いに教えてもらったのですが、馬渕氏(馬淵氏・まぶちうじ)は中世の武家で、近江国蒲生郡馬淵(現在の近江八幡市)より起こり、この佐々木一族だったらしい、とかなんとか。そういえば、ウチの家紋と沙沙貴神社の神紋、四ツ目部分が共通しています。

たまたま移り住んだ近江八幡市。縁者もいないし見知らぬ土地とばかり思っていたところが、まさか馬渕氏ゆかりの地だったとは!越してきたとき、馬淵町というのを見て「へぇー。」と思っただけでしたが、この情報を知ったときは、本当にビックリしました。ご縁があったのですね。

境内に大きな輪っかがあるのは、何か別世界の入口のようにも見えて、とても不思議な光景です。茅の輪をくぐるとき、一般的には「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」という唄を唱えると聞いているのですが、沙沙貴神社ではその前後に違う唄も唱えよとありました。覚書に書いておきますと、

  1. 思ふこと皆つきねとて麻の葉をきりにきりても払ひつるかな
  2. 水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶというなり
  3. 宮川の清き流れに禊せば祈れることの叶わぬはなし

朝早かったからか、参拝客は誰もいず、茅の輪は貸切状態。昨日の雨も上って境内は木と土の香りが立ち込めています。スッキリと掃き清められ、砂利には熊手のあとが。自分が最初に歩いて、それを乱すのが申し訳ないほど真っ新な雰囲気でした。茅の輪をくぐると草の香りがまとわりつくようで、穢れを払ってくれてるみたい?! 気分的に何となくスッキリします。穢れは見えないし、くぐったからといって何が変わるわけでもない・・・なんて言っちゃあ、身も蓋もない(笑)。この「気分」が大事なのだと思うのです。

「呑月の庭」近江の作庭家鈍穴さんの庭。この辺りの旧家・社寺には彼の作品がいくつか残っています。前にお参りしたときは、まだ存在を知らず、この庭にも気づきませんでした。立石二つで沙沙貴神社の神様を表しているそうです。
沙沙貴神社は五月に花を咲かせるナンジャモンジャの木で有名です。これは10年前に撮ったもの。花が咲くと雪をかぶったかのように真っ白になるの。素敵!
ナンジャモンジャの花。真っ白であまりに美しくとても感動しました。この木、本当は「ヒトツバタゴ」と言うのですが、名前がわからない珍しい木を“ナンジャモンジャ”と呼んでいて、それが定着したようです。

茅の輪をくぐるならいを済ませたあとは・・・お楽しみのスイーツ「水無月」ですよね~♡ 六月晦日にいただく和菓子で、三角の形は氷を表し、上に飾る小豆は厄除けの意味があるのだとも。冷たくしていだだくと、涼やかであっさり、本当に暑気払いにもってこい!大好きです。

六月の楽しみ!今年の水無月は、地元「たねや」さんのものです。葛でできた外郎がやわやわ~&小豆はもっちり♪ショートケーキ位あって結構大きいけれど、本当にあっさりしているのでペロリですわ(笑)

2016年後半も、沙沙貴神社のご利益のお陰で無事に乗り切れそう?これまた気分の問題ですが。いま本当にとっても良い気分なので、たぶんイケそう!?です(笑)

皆様も本日中にどうぞ。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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