チェーンソーの音が聞こえるなぁと思って、事務所の外を見れば、すぐそばに植えられている街路樹を剪定されています。寒い中ご苦労様だなぁと思いつつも、ついにやってきたかと。
私はブログで公園樹や街路樹についての思いをよく書いています。一般的には特別美しい時でもなければ、意識もされない存在の木かもしれません。私は仕事柄か、意識的に見てしまいます。
でもそういうことよりも一市民として。事務所の窓から毎日見ているので、ここの街路樹はもう自分の庭の延長のように感じられ、愛着を持ってしまったの。
ディアガーデンがある通りはクスノキ並木です。冬も緑を楽しめる木で、春に新芽と入れ替わるように古葉を沢山落とします。
この並木の見頃は夏。冬は強剪定されるので奇怪な木の行列にしか見えません。
庭木なら透かし剪定をして小ざっぱりと品のある姿にもなれるところ、街路樹の場合は効率を考えて、チェーンソーでバッサバッサ切る。姿形など見ている暇は無い、という感じ。時間と予算があれば、そりゃちゃんとやるけども。って所でしょうか。
業界では、街路樹剪定士という資格制度もあるほどなんですけれど、一体どんな勉強するのかな。行政と業界の大人の事情を聞くたびに、現実が見せつけられるよう。
決まりがあるとはいえ、そもそもこんな狭い道路にこんな本数が必要だったんでしょうか、毎年切る人も変わるのに一人拘ったとしてもどうしようもないのかも…。
今、目の前にのクスノキは丸裸。なんか見るからに寒い。そして切なくて…愚痴を書いてしまいました。
でもここの街路樹は枝が残っているだけまだマシな方です。近所には幹だけしか残されていない街路樹もあるからね。葉が茂るまでしばらくの間辛抱です。
誰よりも木の美しさがわかっている造園業界の中から美しい街路樹のあり方が、もっと問われてもいいのに、何故こんな風なんだろう?不思議に思うのは私だけかしら?