久しぶりに行動制限のない夏、とは言え、かなり自分を制しつつ、夫婦で日光へ行って参りました。
「観光目線ではない」建物探訪記を3回に分けて綴ります。最終回はホテル編です。
(前回はコチラ)
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今回は「シェルターガーデン日光」に宿泊しました。日光東照宮から車で5分ほど走った山の中にあるリゾートホテルです。
インテリアが、なんというか・・・ユニークでした。
スタッフの方はとてもフレンドリー。開業されてから1年とまだ新しいこともあり随所に一生懸命さが伝わってきます。もてなしにも遊び心を感じました。
ホテルのコンセプトは、フランスの田舎町にある中世の小さなホテルからインスピレーションを得たとか。今の建築にない手作りのぬくもりがあったのだそうです。素材本来の素朴さや温かみを感じてもらいたいとのことです。
私達が泊まったのはリバービューのスーペリアルームです。
ラウンジと同様に、ここでも無垢の木が多用されています。無塗装のモールディングを見るのは初めてです。それが一瞬、DIY?と疑うようなラフな納まり。突き合わせの部分がズレていたり、端っこを揃えて切ってなかったり。クローゼットの扉も古材のような荒い仕上がりの無垢板がこれまたラフに貼られていて、鉄のフックで留めるようになっています。
「え?こんな雑でええの?」と思ってしまいましたが、そこは「敢えて」「わざと」でした。
デザインはとてもモダンだけれど、自然素材をふんだんに使ったラフな仕上げ。このバランスがとても興味深いお部屋でした。
一方、寝具やカーペットやタオル、パジャマなどはとても質のよいもので、備品やアメニティも充実しています。すっごい山の中ですが、Wifiやサブスクなどデジタル環境も不自由ありません。
写真いっぱい撮ったのでUPします。
でもこのインテリアは好みが分かれそう。年代も選ぶと思います。ご高齢の方は恐らく寛げません。小さなお子様のいるファミリー向けでもないような。
建物探訪が大好きな私は興味深々。とても楽しめました。
大自然の中に立つホテル、同じ自然素材を使っても、馴染ませるような和のデザインもあり、そっちも大好物ですが、たまにはこういった刺激的なデザインも面白い。思い出になります。
猫足のバスタブは初めてでしたが、170cmと大きめな私の身体にジャストフィットでした。頭から背中にかけてが安定するというか、特に頭の納まりが良かったです。足もゆったり延ばせました。
日光峰山清湧加温の湯に、2種類用意されていたバスソルトのうち、フローラルな香りの方を入れて、窓外の景色を見ながら非日常に酔いしれました。
猫足のバスタブ、また機会があったら入りたいな。
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お風呂でサッパリしたら、着替えて、ラウンジでカクテルタイムです。
スパークリングワイン、厳選されたワイン、カクテルなどが無料でいただけるサービスがあって、おかわりもできます。
これは嬉しい。
さて、ホテルのお楽しみといえば食事は外せません。
こちらもオリジナリティあふれるメニューでした。建物探訪記なので詳細は端折りますけれど、初めていただく味もありました。量もちょうどよく、どれも大変美味しゅうございました。窓外には夕暮れから星空へと変わる大自然の風景、寛ぎながらいただく美味しい食事、しかも後片付けしなくていい・・・旅の醍醐味です。
ブログの初めに、もてなしに遊び心を感じたと書きましたが、それはDJブースがあるところです。(上の画像左端)
ラウンジの端に立派なDJブースやスピーカーがあり、お客からリクエスト曲募り、それをDJの方が紹介しながらかけてくれるのです。
どんな曲でもいいというので、面白半分で、私達夫婦もたくさんリクエストしました。会話を邪魔しない音量で、しかもDJの方がいい感じの曲紹介をしてくれるので、色々なジャンルの曲が流れても不思議と場の雰囲気は壊れません。むしろすごく良かったです。
久しぶりに聴いた曲で、すっかり忘れていた思い出が沢山蘇り、とても楽しい時間になりました。
朝食のあと、まだ時間があったので、テラスに出てみました。
ちょうど建物の陰に入り、とても涼しく快適でした。
コンクリートのシンプルなテラスで、椅子が何組かと、下に落ちないようにだと思うのですが、端に木を植えた鉢が少しだけ置いてあります。
こちらの眺めは部屋からみた眺めと同じですが、当然ながらガラス越しに見るよりライブ感があります。鳥の声が聞こえ、美味しい空気も満喫できます。
私が暮らす滋賀も相当田舎なので、似たような景色がありますけれど、普段は街中に住んでいるわけで、この解放感はやっぱり特別です。
建物のロケーションって大事。その中でもどこを切り取るか、それもセンスだなぁとつくづく感じます。
3回に渡った日光建物探訪。
ところ違えば、建物もだいぶ違いますね~。
私はガーデンデザイナーですが、庭と同じくらい、建築にも興味があります。
近い将来、長らく行けてない海外でも建物探訪してみたいです。