東京出張2016-①

先週は東京でお仕事でした。住宅関連会社様のある集まりにお招きいただき、ディアガーデンをプロモーションするという大変有難いお話。私が出来ること、庭やエクステリアが住環境に対して出来ること、など率直に喋ってまいりました。

日本の住宅を良くしようと日頃から切磋琢磨されている方たちばかりですから、とても熱心に聞いていただけて、私もいつの間にか力が入り、用意していた原稿以外のことも喋っていました。熱くなると関西弁が出てくるのでダメなんですよ~。(←それまで標準語で喋れてると思っているのは自分だけかも?笑)

お陰様で新しい出会いをいただきました。将来につながるといいなぁと思います。私以外にも異業種ですがスペシャリストの方々のお話も聞かせていただき、とても刺激になりました。

これからお客様に選んで頂くには、専門性を磨きながらも色々な分野に常に興味を持ちづつけなければなりません。そして求められているものにドンピシャに対応できる「デザイン力」を磨いていくしかない。本当にそう感じました。

さてブログを読んでくださってる皆様に東京土産と言ったらなんですが、南青山あたりを散策した時の目に付いた緑の様子を一部お見せしようと思います。店舗では土が少ないので植えられてるものも、どこか飾られている感じ。それでも緑を取り入れた店舗デザインは増えているように思いました。

雑木林の一部分を切り取ったような植栽。木の足元は結構雑然と混み混みで植えてあって、自然な草むらのよう。この景色が窓外に見えると、かなり気持いいです。
ニコライ・バーグマン氏のお店の前庭。アイリスやチューリップの自然風アレンジ。芝生のマットの下にオアシスがあるのかな?すごい強引なアレンジですが、春っぽくていいな。

南青山には隈研吾氏設計の根津美術館があります。今回の出張でここだけは寄りたかったの。

一歩入ると本当に静かです。モダン和風建築の極み。好きなんです私。

建物も素敵ですが、こちらには南青山のど真ん中で意外なほど広大な庭園があります。それが起伏に飛んでいてお茶室が4つもあって!池があって!迷路のように石畳で繋がっています。登ったり下ったりどっち向いているのか?ここは東京なのか?と疑いたくなるような深山幽谷の趣のあるお庭。石仏、石塔、燈籠なども古く美術品のようでした。いやー、見ごたえありましたよ。

このときの企画展は仏像系であまり興味がなく(というか、地元の美術館で既に飽きるほど見すぎている)、時間の関係で建築とお庭のみ見まくってました。残念ながら、出張と見たい企画展はなかなか合いません。

ミュージアム・カフェ。天井が和紙で光の具合が何とも上品で素敵~。
お庭を見ながら小休止。

アマン東京に昨年オープンしたカフェもそうですが、ラグジュアリーな建物では、大きなカッコイイ窓と山の中の景色を切り取ったよう自然な植栽の組み合わせが、とても印象的でした。緑がある空間の方が洗練されていますし、高級感もあるようでした。

しかも色彩やフォルムを計算した植栽ではなく、自生植物と雑草のような下草を混ぜたような自然な植栽デザイン。田舎育ちの私からすると、一見そこらにあるただの草むらにしか見えないような?ラフさです。(失礼!でもほんとにそうなんだもん)東京の人はここに非日常を見ているのかもしれません。其々ですね〜。建物が超モダンなら草むらもまたカッコよしです。

次回は宿泊したホテルについて。和モダンが続きます。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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