冬至の縁起物

昨日は冬至。

施工現場が一区切りついたし、土曜日ということもあり、事務所で静かに過ごしました。

事務所でデスクワーク。冬は暖房でかなり乾燥しますので、卓上の加湿器を出しました。もう13年くらい使ってますが結構いい仕事してくれます。

一年を振り返りつつ「来年こうなっていたらいいな」ということをあれこれ想像。そして冬至の縁起物である「カボチャのいとこ煮」も作りました。

冬至には、「ん」が付く食べ物を食べることで、「運」を呼び込むとされています。なかでも、名前に「ん」が2つ入っている食べ物は、「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれています。冬至の七種は、かぼちゃ(なんきん)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)です。

また、魔除けや厄除けの効果があるとして、小豆がゆ(冬至がゆ)などの赤い食べ物を食べる習慣もあります。

そんな冬至に縁起が良いかぼちゃと小豆が使われている料理が「いとこ煮」です。昨日は作家/料理家・樋口直哉さんのレシピでこしらえてみました。

レシピはコチラ→ 小豆シリーズ『かぼちゃのいとこ煮』の作り方

樋口さんは「これ、昔の料理なので時間がかかります。しかし、缶詰の煮小豆でつくったりするとまったく別の味になるので、のんびりとリラクゼーションのつもりでつくりましょう」と解説されています。

どうやら小豆のタンニンが味の要らしく、渋切という工程が入る煮小豆にはそれがないので別物とのこと。

これまでお手軽な缶詰を使ったり餡子を作った残りで「いとこ煮」を作ったつもりでいた私。一度ちゃんと作ってみようと思いました。

小豆が柔らかく煮上がるまで小一時間。合間に年賀状を作っていたので、割とあっという間に煮えた感じ。私の場合、年の瀬にのんびりとリラクゼーションはちょっと厳しいかも(笑)

冬至の夕餉。おかずは「いとこ煮」。ホクホクの食感に気持ちもほっこり、小豆のかすかな渋みが底味となって滋味深く体に染み入るおいしさです。小豆が好きなのでレシピより少し多め。炊きたてのご飯に海苔を添えて、あとは具だくさんお味噌汁、シンプルなお献立です。

陰極まる冬至が明ければ陽に転じ、これからは日が長くなってきます。

植物たちも、この冬至の光の変化を感じ、春への希望を持ち始めるのかもしれません。

私も来年に向けて希望のスイッチを入れよう。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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