梅仕事-2018

梅雨の中頃になると店頭に並ぶ梅の実。あぁいつ仕入れよう?今年は何を仕込もうかしら?とソワソワします。最適な状態で仕込みたいので、材料を買ったら、お仕事の締切りは気にしつつも、やっぱり何より梅の状態が最優先です。

仕込む前に香りも存分に味わいたい。梅仕事を始めてもう何年経つけれど、完熟梅の豊潤な香りを知ってしまったら、青梅だけの梅仕事では全然もの足りない。近年はむしろこの香りを楽しみたいがための梅仕事。

なんか変な方向に走ってます。

完熟梅はこうして盛っているだけで部屋中甘い香りで一杯になります。

熟すにつれどんどん香りが増してきます。小さな家なので、ワンプロアいっぱいに梅の香りが広がって幸せな気分。仕込むのが惜しくなってくるくらいです。傍を通るたび近づいてクンクンかいでは「ぁあぁぁーーー、いい香り~たまらん。」って感じで、ホント変です。

でもいつまでもそうしている訳にもいかず。

美味しく戴かなくては意味ないやんと、昨日の午前中に仕込みました。

今年は南高梅2kgを全部梅干しに。昨年慣らしで1Kgだけ作って、まぁまぁの出来だったので、今年は倍に増やしてみました。

美しい実、こんなので梅干し作ったら美味しいに違いないでしょ。(※失敗しなければの話^^;)
水に浸すと産毛が水をはじいてメタリックっぽい膜が出来ます。あまりにきれいなので、これを見るといつも感動します。

最初は昔ながらの梅干し風に塩分18%で漬けて仕上げ、そのあと一部塩抜きして蜂蜜や昆布風味に加工するつもりです。なので紫蘇も使わない白干しです。昨年の酢を使った漬け方はカビの心配はなかったけれど、あとで加工するには酢の味が邪魔になるかなぁと思い、今年はベーシックな方法で漬けました。

参考にしたのはこのレシピ→紀州梅苑「おうちで作る白干梅干レシピ」

中身の見える瓶が1kg用しかなくて、重しが頼りない気がするのですが、さて如何に。上手く梅酢が上がってくれるといいなぁ。これで上手に出来たら来年はいよいよ義母譲りの甕で仕込んでみたい!

直射日光の当たらない涼しいところで梅雨が明けるまでじっくりと漬けます。

梅仕事の前半はこんな感じで、続きはまた梅雨明け後です。どんなふうになるかこれまた楽しみだなぁ。

仕込みついでに。

梅の実を買う時に見つけたプラムで久しぶりにジャムも作りました。やっぱりいい香りで、こちらもしばらく飾って楽しみました。

完熟のプラム。梅に劣らず可愛くていい香り。
実をざく切りにして、グラニュー糖を振りかけたところ。美味しそうで思わず一切れつまんでしまいます。
プラムジャム出来ました。透明感ある赤、キリッとした酸味で本当に美味しい。

朝食のヨーグルトやバニラアイスにかけていただきます。

あーそれにしても。仕込み終えたら、プラム系の香りが消えてしまったので寂しいです。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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