庭づくりのプレゼンテーション

夏本番を迎え、皆様におかれましてはお元気でお過ごしでしょうか?前回のブログ更新から2週間も空いてしまいました。資料づくりや出張・仕入れに、家の行事が加わってバタバタして、気がつけばもう7月末!

iphone内にブログ用の画像が一杯貯まっているので、書きそびれたことなど順を追ってUPします。よろしければお付き合いください。

今日は庭づくりのプレゼンテーションについて。

プレゼンテーションは、コンセプトや設計内容を的確に伝え、仕事をいただくためにアピールする場です。一番大事なのは内容ですが、一方的にならないわかりやすいプレゼンテーションも大事。ここまで考えていますという姿勢をお見せすることで、仕事をいただかないうちから絆を深めていけるようなプレゼンテーションが理想だと思います。

私はそのためのツールを、お客様のタイプや庭の規模に応じて変えています。

ディアガーデンでは設計内容を、平面図や立面図、イメージパース(完成予想図)で表現します。更に参考画像や材料サンプルなども加えてその世界感をお伝えするのが、いつものプレゼンテーションのパターンです。

一般のお客様へは、図面よりも完成予想図や画像などの方が視覚的にわかりやすいかなぁと思うので、必ず見ていただくようにしています。私は絵を描くのが小さい頃から好きだったので、お庭の絵を描くのも得意なの♡全体像を描くことが多いのですが、ポイントになる場所を追加して描くこともあります。色を塗って影をつけてと立体的に描くと、お客様にとても喜んでいただけるので、いつも力が入ります。

お庭のイメージパース(完成予想図) 緻密に描くとき、ラフに描くとき、色々です。

時にパースを何枚も描くよりも一つの模型の方が伝わり易いかなぁという場合もあります。お庭が広くて角度によって見え方が全然違う、地形が特殊である、多くの関係者様にひと目でプランを把握していただく必要がある・・・そんな場合です。

もちろん模型も自分で作ります。

模型用材料の一部です。モシャモシャしたのやツブツブで植物を作っていきます。建築物は白で、お庭は色彩豊かにとメリハリをつけて表現。

余談ですが、

模型作りは・・・いまちょうど夏休みですよね、その課題で工作を作っている気分です。カッターで切って糊(木工用ボンドですが)で貼って、部品を作って配置して・・・などと、細かな作業が続きます。作業に没頭していると、本当に時間があっと言う間に過ぎ去ります(◎o◎)

スモールワールドがどんどん出来上がってくると、自分が想像した世界なのに、とてもワクワクしてきて、更に没頭してしまいます。細々と凝るので、完成したらね、お客様にお渡しするのが惜しいな~なんて気分になったりして。

私は絵を描くのが小さい頃から好きだった・・・と書きましたが、工作も好きでした(^m^* 勉強はイマイチ、図画工作や体育の時間になると目が輝くような子供だったんです。

そうそう。模型の運搬用に、ストッパーを付けた梱包箱もオリジナルで作ります。模型を作ったあとなら朝飯前の仕事ですが、これがなくては折角の苦労が水の泡となるかもしれないので、意外と大事なの。

完成した模型の一部分。芝生に築山があり景石もゴロゴロ。あとは建物を引き立てる高木や低木などを表現しています。

この模型↑のお披露目は先週でした。今回は既にプランの了承は得ていたのですが、とっても広いお庭なので、より多くの方に庭の全貌がわかるようにと模型をご用意しました。

お客様の反応がどうかなぁとドキドキでしたが、とても分かり易いと喜んでいただけて全てが報われました~。模型をご覧になる時の皆様のお顔がニコニコ。将来のお庭を重ねて見ておられたようで、作ってよかったなぁと。

パースを描いたり模型をつくることは、小さなスケールながら、全体のバランスを把握することができるため、私にとってもより良い庭づくりへの第一歩。大事な工程です。日々、自分の設計能力を磨きつつ、それをうまくお伝えできるように。プレゼンテーション能力も高めていけたらと思います。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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