椿の異常

今季は椿の開花がとても遅かった。恐らく全国的に。

通常、何かの開花が遅れると言ってもせいぜい1週間〜10日程ですが、今季の椿はひと月以上も遅れました。

ディアガーデンで育てている数寄屋侘助椿も例年なら12月には開花するところ、蕾は固く結ばれたまま。開きそうで開かないという感じで、一体どうなっているのだろうと気を揉んでいましたら、3月に入ってようやく咲き進んでまいりました。

他所を観察しても同じような傾向で、切花市場でも流通が滞る事態だったと聞きました。

3月になってやっと咲き揃った椿の花。遅かった分例年より花色が鮮やかな気もします。鳥も待ちかねていたのか、蜜を目当てに花がほころぶ側から突いて、咲いたはいいけれど直ぐにボロボロにされる(泣)椿は鳥媒花だから蜜で鳥を誘うのです。

昨年9月末まで30度以上の高温が続いた影響のようです。そういえば、西日本では11月なのに25度超えの夏日もありました。椿は猛暑続きだと開花が遅れ、逆に冷夏だと開花が早まる傾向があるらしい。

花が咲かない場合、樹勢や日照条件、お手入れ状況(適期に剪定が行われているか、水や肥料は貰えているか)など要因は様々。気象という不可抗力的な影響に気づくには、やはり周囲を観察したり毎年の傾向を知っておくことも大事ですね。


一方、春の初めに咲く梅はというと、ほぼ例年通りに開花。

椿と違って遅れていないのが不思議だけれど、例年通りという安心感、いいですね。

京都・三十三間堂のすぐ東にある法住寺の紅梅です。見事に咲いていました。鮮やか!
同じく法住寺の境内に咲く枝垂れ梅。優雅に香りを振りまいて。私は花よりも香り目当てで梅を見に行きます。

食物連鎖の底辺を支える生産者は植物です。また、普段はあまり気に留めませんが、建築資材他あらゆるものの原料となっているのも植物です。

庭木の開花が少々遅れたとて暮らしに影響はありません。でもこの状況を俯瞰で見ると繋がっていると思うので、危惧はしてしまいます。

お米も野菜もビックリするくらい値上がりしてしまって。

「もう成長期でもないし、代謝は落ちる一方。食べ過ぎは体に毒だから、たくさん買う必要はないよ」と自分に言い聞かせて買い物をする日々です。

というわけで、量より質に転換。素材を活かす調味料にこだわるようになりました。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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