庭の花菖蒲の葉と近くの畦に生えている蓬を摘んで、端午の節句に因んだ活け込みをしました。
今日は5月5日。奇数が重なる日で五節供のうちのひとつ、菖蒲の節供です。奇数(陽)の重なる日は、めでたい反面、陰に転じやすい・・・そこで、邪気を祓うために、旬の植物から生命力をもらうということで、それぞれの節供には植物が深く関わっているのですね。
人日は七草、上巳は桃、端午は菖蒲、七夕は笹、重陽は菊、というように。
本当言うと菖蒲と花菖蒲は別物なので、これで邪気は祓えてはいませんが、玄関に五月の風が吹き込んだかのような涼やかなアレンジになりました。これから夏にかけてはこのように青い葉だけの室礼が増えて参ります。
さて、本物の菖蒲はお風呂にでも入れましょうかね。
年中行事で定期的に邪気を祓っているお蔭か(勝手にそのように思っているのだけれど)心身ともに健康であることに感謝です。
身体のことを見えない何かに頼りきることはあり得ませんが、心には薬もメスも入れられませんので、そういう意味で、禱りやお祓いは安まります。
ひとつ行事を終えるたびに心丈夫になっていくように感じます。