前回の続きで、今津港の植栽工事の模様です。
今回の現場は、琵琶湖を周航する観光船の停泊所(切符売り場や待合い等がある建物)なので、当たり前なんだけど、すぐ目の前がこんな景色↓
青い空、青い淡海、遠くの山々も青く霞んで・・・本当に心が洗われるような景色です。工事前にここで深呼吸。気持ちを整えてから入りました。
ついでにこの日の作業服コーデ撮ってみました(^^*↓
晴れているとはいえ、動いていないとかなり寒いから、ニット帽も被ってガッツリ防寒。スキニーの下にはヒートテックタイツも履いてます(^^;
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さて、植栽場所は建物のファサード部分で、奥行がなく幅がある花壇。
どう植えても横並びの平凡な眺めになりがち。高低差や植物のフォルムを上手く生かして変化を付けようと思いました。
高木は落葉樹で、根鉢の小さな上背のある単幹をいくつか寄せて。低木はおおむね常緑のもの、宿根草は風にそよぐグラス類を中心に揃えました。これらはほとんど地元に自生する植物たちです。
(種類や自生種にこだわるワケは前回のブログに書いたので端折ります)
湖北地域はかなり強い風が吹きつける土地柄なので、高木には支柱は必要です。しかし場所が狭いため、八ツ掛けは難しいし、悪目立ちもしますから、メインは地下支柱で。補助的に1本支柱を付けることとしました。
地下支柱は、専用の製品や金具がありますし、やり方も色々です。今回は画像のような↓金属製のベースマットに根鉢を固定するような製品を採用しました。高木を植える前に予め取り付けておきます。
シンメトリーで視線の抜けが特徴的な建築なので、植栽デザインもそれに合わせる感じで考えました。
建築家さんから中央扉のところは空けて植えて欲しいという要望があり、その部分を避けて両側に高木を伸びやかに配置しました。将来的に吹き抜けの天井付近のガラス窓越しに小梢が見えるといいな。
住宅のファサードでも、最低でもこれくらいのスペースは取れると思うので、応用できそうです。
緑があるのとないのとでは、住宅の見え方かなり違います。カッコよくなりますよね。
次回は、完成の様子を動画をまじえて!ご紹介したいと思います。