バラの生産者さんから格安でバラを買う

前回の「スモールガーデン完成」の番外編です。

そのお庭の植木を仕入れに、お客様を誘って出掛けた日のこと。守山市内をドライブ中にすごく大きくてかっこいい温室を見かけました。グーグルマップで見ると「國枝バラ園」と出ています。バラの栽培でこんなに大きな温室を?!気になって仕方がないので、帰りにお客様の了承を得て一緒に偵察に行きました。

このあたりは昔からバラの栽培が盛んなところ。後から調べますと、この巨大な施設は、地域活性化や新たな農業モデルにもなると国の補助金を得、2017年1月完成にしたそうです。「えー!1年以上前からあったの?!何回も来てるのになんで気付かへんかったん、私」・・・思い起こせば、そういえばここんとこ別ルートで来ていて、この前は通っていなかったのでした。

かっこいい温室!水田の中ですごく目立っています。

もしかして温室を見せていただけるかしら?と恐る恐る事務所へ行ってみると、突然にも関わらず対応してくださいました。

エアーシャワーを通って入れていただいたのは、恐らくですが、出荷のために選別作業をされている部屋。生産している温室の見学は出来なくて内部の撮影は禁止。苗木のお取引もしていただけないのですが、切り花は分けて下さいました。新鮮で立派なバラを何種類も並べられて、お客様と私のテンションが一気に上がります。

しかも驚きの産直価格。ナント10本800円(税込)!なんです(場合によってもっと安いときもあるそうです)お花屋さんで買うと1本200~300円位はしますよね?思わず20本買っちゃいました~。おまけで3本追加して下さって、すごいボリュームの花束を抱えて帰りました。半ば強引に同行をお願いしたお客様にとっても、嬉しいハプニングだったようで、いいお土産が出来て良かったです。

しっかりした茎に剣弁高芯咲き花のいわゆるハイブリット・ティーローズ。スプレー咲きのはおまけです。

私がバルコニーで栽培している、ふわふわと揺れて可憐に咲くガーデンローズに対し、こちらは毅然と立って華やかな雰囲気です。バラを活けるときは特にですが、花の美しさにウットリしつつその香りも存分に味わいます。こんな贅沢な時間ほかにあるかしら?って思います。ダイニング用とリビング用、事務所用の3つアレンジメントが出来ました。

そうそう、バラはどの部屋を差し置いても寝室に飾らねばいけません。以前こちらに書きましたが、バラを見て香りを感じて眠ると女性性がアップするのだとか。

これまでベッドサイドには育てているバラを飾っていましたが、今だけは!この3つのアレンジメントの中から、その夜の気分でひとつ選んでベッドまで持っていくことにしました。いつもより華やかな眺め、眠る時も目覚めの時も幸せな気分になります。

白いダイニングキッチンに、シンプルに飾ってみました。
中心が透き通ったピンクの清潔感あるバラ。花びらに特徴があります。とっても可愛いです。葉っぱの色も黄緑でバランスいい品種、なんていうバラなんだろ?
リビングは華やかに。おまけにいただいたスプレー咲きのバラを加えたら豪華になりました。
事務所には淡いオレンジというか暖かい黄色というか、微妙な中間色のバラを。庭で摘んだ紫や白、ライムグリーンの草花を合わせました。
黄色のバラは庭の花とよく合う。この配色爽やかに見えて好きです。日毎に花が開いて今は直径10cmくらい。大きいです!

あと何日楽しめるかなぁ。また植木の仕入れに行ったとき寄って、買って来ようと思います。お客様が教えてくださったのですが、國枝バラ園さんの系列でローズ・ファームケイジのコンセプトショップ「WABARAcafe」も同じ守山市内にあるそうで、今度行ってみたいです。

和バラというひとつのブランドを作られた國枝啓司氏は、今わたしが大切に育てている「あおい」というバラの生みの親、であられたと思います。育種家さん、生産農家さん、植木の問屋さん、その他多くの方のおかげで、私は年中庭づくりや花を愛でることが出来るのです。有難いですねぇ。

Please Share!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

目次