天候不順の工事現場より 

造園工事はいつも天候に左右されます。仕方がないことなんですけれど。10月は雨と台風21号のダブルパンチで、現場ではずっと雨具が欠かせませんでした。

昨日までいた現場。遠いので泊りがけ行ってきました。出張の用意をしているとき、次の日は台風一過の晴れ予報だったのに、夜に着いてみればもう雨予報に変わっていて、結局ほぼ一日降ってました。もー、晴れるって言ってたやん!(`^´)

その日は予定していた工程の半分くらいしか工事が進まずで・・・。

台風21号の雨で現場は水たまりだらけのドロドロ状態でした。当然私の足元もドロドロです。

でもなんとかその次の日は晴れて再開!とってもワクワク、嬉しい気持ちで現場へ向かいました。

造園工事は壮大な泥遊びというか、最初から最後まで土をいじっています。こちらはかなり広い現場なので、でっかいユンボ(油圧ショベル、バックホーのこと。ユンボって言いやすいの)で、造成していきます。

こんな青空久しぶりに見た気がするーーーっ!水も引きかけてます。ユンボも動いてる♪

ここはもともと真っ平らに造成されていた土地。お庭は大小いくつか築山を作って眺めに変化をつけるデザインにしました。今回の出張は、その築山の格好を決めるのが目的の一つ。

築山といっても、小山ほどもある結構大きなものなんですよ。自分の頭にあるボリューム感と実際に土を盛ってみてどうなのか?を照らし合わせ、工事の方と相談しながら決めてきます。

私は離れた位置からカタチを見極め「このあたりもう少し削って下さい」とか「ここまで盛って下さい」とか言うのが仕事です。傍から見たら、たぶん敷地をやたらグルグル周っている人にしか見えないかもしれませんがwこの日もなんだかんだで1万歩超え!結構歩いたわ~。

周りつつ、頭の中はもう木を植えることを考えていて、要点を図面にメモメモ。植えるとなったら、変に悩んで職人さんの手を止めないように、予め先々のシュミレーションも欠かせません。それが悩ましくも楽しい作業なの。

そんなふうに植栽のシュミレーションをしているとき、私だけかもしれませんが、つい両手が動いてしまいます。腕や手を木として景色に当てはめて、考えるのが癖なんです。ブツブツ言いながら手を動かし始めるので、やっぱり傍から見たら変だろうなと思います。誰も見てないことを祈るばかりです。

ちょっと見えづらいですが、完成した築山の裏側から見たところ。今見えている土の部分が全部緑になるの!楽しみです♡

日がそろそろ傾きかけそうなころ、小山、いや築山が完成しました。フォルムが日に照らされているところを見て、満足して現場をあとに。自分の中ではイメージに近く、とってもいい感じに出来たと思うのですが。来月木を植える時に更に微調整します。

願いは一つ。

晴れるといいな・・・。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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