真夏のディスプレイガーデンに森の妖精が降り立ちました。
日本固有の1属1種の植物「レンゲショウマ」が咲いています。
1属1種とは孤高の存在。
monotypic。
人が勝手に生き物を分類したその法則の中の話ですけれど、そのグループには近縁種がこの世に存在しないのであります。
進化論上は綱渡り的に生きている。大昔は何種も存在していたところ何らかの理由で絶滅してしまい、現在1種のみとなってしまったのですね。
植物では他に分かりやすいものだとイチョウがあります。
ちなみに私達ヒトも1属1種です。
そんな貴重な植物、レンゲショウマ(蓮華升麻)を今春、初めて植えてみました。
うだるような暑さの中、ヒト科ヒト属の私はこんなにも弱っているのに、キンポウゲ科レンゲショウマ属のレンゲショウマは、こうまで凛と咲くのか。
ヒトは強いようで弱い。
ディスプレイガーデンのレンゲショウマは、今年、1mに満たない程の茎1本だけ。奥多摩の御岳山には大群生地があるそうです。どんなにか素敵でしょうね。
適地は木陰なので、ここのモミジの足元の薄暗い場所に株を増やし、そのような景色のミニチュア版を再現出来ないかしら?と妄想しています。
++++++++++++
ディスプレイガーデンネタをもうひとつ。8月に入ってすぐ気づいたこと、一番ビックリしたことです。
例年9月20日頃から10月に咲くシュウメイギクに蕾が上がってきました。なんと咲こうとしているではありませんか!20年近くシュウメイギクを育てていてこんなこと初めてです。
この植物は気温が下がると咲くのですが、今年の異常に長かった梅雨のせいで低温が続いたのを、秋と勘違いしたのかも?この暑い中、咲くのでしょうか。本当の秋はまだこないのに。
同じ様に、アオダモが落葉しかかっていました。
落ちる葉っぱの様子が、秋の感じと似ていたんです。
はじめは、この7月に剪定したときに落とし忘れた切り枝が、落ちているのかと思っていましたら、何だか毎日落ちてくるのでアレ?と。
ディスプレイガーデンのアオダモは、他の落葉樹よりも早めに落葉し始めるのですが、いくら何でも8月は早すぎるって!どうしよう、9月で丸裸になるんじゃないか?あまりに早く葉がなくなると、来年の樹勢に影響するかもしれません。
気が気でならず心配していましたところ、ここ数日様子を見ていたら、何となく落ち着いてきたような。おいおい、どうなっているの?
静かにおかしなことが起こっています。