満月の夜に 

昨晩は満月でしたね。煌々と輝くお月様で、夜空は群青色に見え、景色がはっきりとわかる位に明るい夜でした。皆様はご覧になられましたか?

ここ関西で満月の夜がこんなに晴れたのはいつぶりでしょう。月フェチの私にとっては、心躍る夜。たまたま昨夜は一人だったので、いつもにも増して自分だけの時間が持てて、思い存分、月夜を楽しみました。

まずは、家の中と外の照明を消します。庭に出るとお隣さんの窓から少しだけ灯りが漏れている程度。これで月と闇を存分に味わえます。といっても動くのに支障がないくらいで、思った以上に明るい。目が慣れてくると昼とは違う空の青さに感動です。でも一番は、なんといっても月の美しさです。月から放たれる光の筋までもがはっきり。ずっと見ていると、月がどんどん自分に迫ってくるようです。

普段は、夜遅くまで庭や家の周りを目いっぱいライトアップしているので(ライトアップの展示、また防犯対策としてね^-^ )、真っ暗な場所というものがありません。こういう闇は久しぶり。満月の夜ならではの繊細な陰影に目を奪われます。

昨夜撮影した月です。ウツクシイ・・・(〃ω〃)

写真家石川賢治さんの「月光浴」によると、月光の明るさは、太陽光の1/465,000。だから直視しても目を傷つけない、優しい光の月が好き♡また月は大気を介して見るので、時により色が変わって飽きることがありません。昨晩だけでも、月がのぼるころは、黄金の輝きという印象でしたが、天上に近づくにつれ白銀の輝きに変わっていきました。

庭の植物も意外とはっきり見えてます。肉眼で見えてるようにはなかなか撮れませんが、なんとなくこんな感じに見えてました。わかるかな?手前にアジサイがいます。

夏至を過ぎてからは、結構月が低い位置に出ますので、部屋に柔らかく月光が差込んできます。いろいろな陰が床に壁にと伸びていました。わりと白っぽいインテリアなので、それらはぼんやりと浮かんでいるように見えるのね。白は月光に映える色です。だから、夜しか家にいないという方が庭を作るなら、白い花を植えると素敵だと思うな。私なら、それにスッとした細い線の植物も加えたい。風に揺れる陰が美しいから。

部屋の中は、1cm角くらいの大きさの字なら十分読めるほどの明るさ。ここに座るとお月様がとてもよく見えるの。

今晩も美しい月、まだ楽しめそうですよ。時間があれば、夜空を仰いでみてください。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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