昨日は、書道のお友達からお誘いいただき、法然院さんの講堂で開かれた個展を見に行って来ました。
法然院さんは法然上人ゆかりのお寺で、椿や紅葉の名所です。近くにある銀閣寺に比べ、こちらは観光客も少なく静かでした。
境内にある白砂壇も有名で「一度は何かで見たことがある!」という方が多いのでは?
山門をくぐるとまず目に入るのがこの白砂壇。季節によって様々な文様が描かれます。昨日は、もうすぐ紅葉の時期だからか流れの中にモミジ葉が描かれていました。
それにしても素晴らしい手技。砂の輪郭が際立っているために、文様が鮮やかに浮かんでいます。デザインもシンプルでなければこのようには描けないでしょう。一体どのように描いておられるのか?見てみたいです。
白砂壇はまず第一にお清めの役目があるそうですが、参拝者の目を楽しませようというお心遣いも感じられます。迎客の装置でもあるとお見受けしました。
そして、深い木々の緑と古美た石たちの中で、目を引いたのが水鉢に飾られた植物。
新鮮なお花を浮かべたり、葉っぱで流れを強調して見せたり、おそらくお寺の方が、お庭の掃除ついでに遊ばれているのだと思います。
心の余裕がなければ、こんなに素敵なことは出来ませんね。
お庭の水鉢、ただ日々お水を綺麗に張るだけでは、何となく飽きるというか、張り合いもないというか。このように庭の花々を使ってアレンジを考えるのも楽しいかと思います。
誰も見ないのに、そんな凝ったことをしてもね・・・そう思ったあなた、一番大事なあなたの目を、是非是非、楽しませてあげて下さい。
まずは自分を機嫌よくすることが大事。そうすると周りにも優しく出来るのでは、と思います。