今春おすすめのガーデンシネマ

今日は映画の話題。アカデミー賞受賞作品もいいけれど、ディアガーデンおすすめの映画は、やっぱり庭に関するものにします。4月から順に公開予定の作品です。

庭の映画には、派手な演出やアクションはないけれど、植物が好きな人には堪らない景色が満載です。じんわり感動するストーリーが多く、見ていて「そうそう!」と頷く場面もきっとあるに違いありません。植栽デザインは大抵ナチュラル系で、ここは好みが分かれるポイントだとは思いますが、庭づくりの疑似体験が出来ますし、とても参考になると思います。私はその庭で人々がどういう風に過ごしているのかを見るのも好きです。

こういうテーマは、外国で制作される場合がほとんどです。やっぱりイギリスとかね。日本では少ないのが残念。例えば、大大名のお城の作庭を題材にしたものなんて、誰もが知っている庭ですし、面白そうですが。だって景石ひとつにしても。醍醐寺の三宝院庭園にある「藤戸石」は、信長や秀吉ら天下人の間を渡った伝説の名石ですが、源平合戦の頃まで遡る壮大な物語があります。実際に見ると意外に小さい石なんですよ。それにそこまでこだわるなんてね。面白いですよ。

前置きが長くなりました。

最初にご紹介するのは、「マイ・ビューティフル・ガーデン」(原題:「This beautiful fantastic」)2016年イギリスの作品です。

植物嫌いの主人公が、老庭師から庭づくりの手ほどきを受け、成長していく物語。公式サイトにハッピーエンドと書いてあったので、安心してじっくり庭の観察をしようかな。どんな素敵なセリフが聞けるのでしょうか?それも楽しみで、イチ押し作品です。

2番目は、ガーデン界でお馴染みの故ターシャ・テューダーさんのドキュメンタリー「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」です。映像提供がNHK/NHKエンタープライズとあったので、たぶん過去のNHK特番のリメイクかな?何度も見て、目に焼きついている場面が出てきそうですが、親戚のおばあちゃんに会えるようで楽しみです。彼女の愛犬のメギー(コーギー犬)も出てきます。

3番目は日本の映画で、既に公開中の「人生フルーツ」。建築家の津端修一さんと妻・英子さん夫妻のドキュメンタリーです。現代の桃源郷のような暮らしぶりは、これまでもTVで放送されたり書籍化されているので、ご存知の方は多いかと思います。こちらもTV版のリメイクでしょうか。

2015年見た庭の映画は「ヴェルサイユの宮廷庭師」、2016年は「フラワーショウ!」。この二本は若い方が主人公でしたが、今年は人生の大先輩方がメインの映画ばかり。きっと素晴らしい教訓がいただけるのではないかと思います。「美しい庭は人生の意味を教えてくれる」とは、最初にご紹介した「マイ・ビューティフル・ガーデン」のキャッチコピーです。期待しちゃうなぁ。

ディアガーデンからすぐのイオンシネマでは、残念ながらどれも上映されないので、京都に出かけなくてはイケマセン。どれも見たいので、うまくタイミングが合えばいいのですが。

見られたら(ネタバレにならないように)感想書きますーッ!

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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