GW前半はお仕事で、中半からはお休みをいただいて庭めぐりをしてきました。休んでいてもやっぱり庭のことから離れられない、一体どこまで好きやねんって自分にツッコミ入れたくなります。
今年は浜松市へ行ってまいりました。ここ近江八幡市からは車で3時間程。交通集中による渋滞も懸念され、実際事故もあったようですが、幸いさほど混むこともなく往復できました。途中のパーキングで名物をいただきながら、のーんびりドライブもまた楽し。
静岡はこれまで熱海や伊東へ滞在することはありましたが、浜松は通過するばかり。何度も通っている割に滞在するのは初めてでした。温暖で浜名湖は美しいし、美味しいものもたくさんあって、本当にいいところですね。
さて、庭めぐり最初の場所は「はままつフラワーパーク」。こちらへは、ガーデンデザイナーの吉谷桂子先生や、フジの栽培で有名な塚本こなみ先生らの手がけられた植栽を拝見したく参りました。
30万平方メートルの中に3,000種の植物が植えられているそうです。春は2週間ごとに花の主役が入れ替わりますが、いまはフジや大手毬、サツキツツジが見頃です。どこもかしこも丁寧に手入れされており本当に素晴らしいのは言うまでもありませんが、見渡す限り、ビルや電線といった嫌な人工物が見えないので、眺めが抜群です。写真の写りもよく、もう何枚撮ったかしれません。
フラワーパークって、どの県にもひとつはある思います。大抵は、キャラクター系のトピアリーがあったり、温室、散策路脇の花壇、芝生や様々な樹々といったところがパターンじゃないでしょうか?それに加えて、四季折々の目玉的に、一種植えのコーナーがあったりして。梅林や桜並木、バラ園、菖蒲園、芝桜の絨毯、アジサイ園といった風に、同じものばかりがズラーッと揃っているようなところね。
ワンパターンだけど、やはり植物の力はすごくて、咲きそろうと感動するのは間違いないの。とはいえ、デザイン性はあまり感じられず、フラワーパークはどこ行ってもよく似てるなぁと思ってしまいます。売店の商品やフードコーナーの雰囲気は、なんだか古い感じで、このあたり洗練されるともっと素敵になるのに。
はままつフラワーパークさんは少しずつイメージチェンジされているようで、数年前から有名ガーデンデザイナーとコラボされています。確かにそのコーナーは他のフラワーパークさんとは全然違って見えました。一種植えで迫力を出すのではなく、多種多様な組み合わせで魅せる150mのWボーダー花壇。これは相当大変なお仕事です。
150m×2筋の花壇はまるで生け花のような植栽密度で、舞台のセットのように美しい。カラーコーディネートも完璧で、流れるように色彩が変わっていきます。独特な植栽デザインとそれを支えるメンテナンス・・・これらはお客様に確実に喜んでいただくために磨かれた「特殊技術」だと感じました。さすが何年もフラワーショウの成功を担ってきた方です。
相当量の花に圧倒され、とても興奮したはままつフラワーパーク。150mのダブルボーダーガーデンでは、老若男女だれもが高揚を抑えきれない様子でした。庭を見て心穏やかになることもあれば、こちらのようにテンションが高くなることもあります。そのデザインの違いは何なのか。自分の感覚でしっかりとつかめたように思います。
庭めぐりはあと2ヶ所。宿のこと、食レポも少し交えながら続きます。よろしければお付き合いください♡