前回につづきGWの庭めぐりレポートです。今回は浜松市をめぐっています。
浜松市、とりわけ奥浜名湖「井伊谷」といえば、2017年NHK大河ドラマ「井伊直虎」でおなじみです。この旅行を予約してくれたのは大河ドラマを全く見ていない夫なので、それを目当てに来た訳では決してないのですが・・・。
よく見ると、宿から車で20分とかからない場所に直虎ゆかりの龍潭寺(りょうたんじ)があるではありませんか!珍しく今季はドラマについていけている私。このお寺には小堀遠州作の池泉鑑賞式庭園もあるとのことで、庭めぐりも兼ねて連れて行ってもらいました。
龍潭寺は井伊家の菩提寺で、直虎はこのお寺で出家し次郎法師を名乗ったとされています。元祖 井伊共保公より24代 井伊直政公までの墓地も境内に在ります。そういう場所ですから、やっぱりね。直虎一色で人がいっぱいでした(^_^;)
境内はまさに新緑の爽やかな雰囲気。こじんまりとまとまったお寺で、庭もしっかりお手入れされて目に気持ちよかったです。前日はフラワーパークで花をいっぱい見て興奮気味だったのが、こちらでは緑一色で目が休まるというか、まったり見られるという感じ。
龍潭寺庭園とは
小堀遠州作。江戸時代初期に本堂北庭として築かれた池泉鑑賞式庭園である。
中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)が配され、更に池の型が心字池となっていて寺院庭園として代表的な庭である。
数多くの石組みと築山全体で鶴亀が表現されている。 (龍潭寺ウェブサイトより)
因みに、龍潭寺は滋賀県彦根市にもあります。井伊直政が佐和山城を与えられたのを機に、井伊谷龍潭寺第5代の昊天(こうてん)禅師によって佐和山の西の麓に移建開山されたものです。私はまだ行けてませんが、池泉鑑賞式庭園と枯山水庭園があり、やはり小堀遠州が関わったと言われます。
しかし、小堀遠州さんて一体いくつ庭を監修されたのか?この時代の庭といえば、必ずといっていい程彼の名前が挙げられていますよね。実際はお弟子さんが作ったものも多くあるだろうと思いますけど。
材料となる良い石さえあれば、セオリー通り場に合わせればいいので、腕のある庭師さんなら可能でしょう。逆に言うと、セオリーというか、デザインのストーリーがしっかり確率されているからこそ出来ることですよね。それを作った方がすごいと思います。
調べてみると、彦根市の龍潭寺には造園を行う僧侶を養成する「園頭科(おんずか)」が置かれ、これが日本の造園学の発祥とされているそうです。龍潭寺は「庭」を学ぶための場所、まさに「庭の寺」でした。ここで造園学を学んだ僧は、日本各地の禅寺庭園の施工を行ったと言われます。むむっ!俄然興味が湧いてきました。これはいってみてこなければw
庭園めぐりのあとのランチはコレ↓↓↓ 浜名湖に来たら、やっぱり「うなぎ」ですよね。あちこちにうなぎ屋さんがあって目移りしましたが、今回は「うな吉」さんでいただきました。
次回はこの旅ラスト。また違ったタイプのお庭めぐりの様子をレポートしまーす。