住まいのインサイド・アウト、アウトサイド・イン 

本日10月31日はハロウィンだそうです。でもディアガーデンでは普段と変わらぬ一日。何の興味もないのですが、カボチャは可愛いので、インテリアには小さいのをいくつかデコレーションして楽しみました。

明日からはもう11月ですね。

秋が深まりこのごろは日中もかなり寒くて、ブランケットが欠かせません。事務所はもちろん、部屋のあちこちに置いています。ふわモコの見た目に合わせて、ソファのクッションカバーを変えました。

クッションカバーを新調。特に深い緑が気に入ってます。手持ちのグレージュのカバーとつなぐ色として、またアクセントとして、柄物のターコイズも。

今冬の気分は緑色です。しかもこれから出すクリスマスツリーの緑とも合うんじゃない?

欲しいと思っていた色味がちょうどIKEAにあって、たまたまお買いものに行くよというマダムに声をかけていただいたので、厚かましくもお願いして買ってきてもらいました。

カバーは季節やその時の気分でしょっちゅう変えています。部屋に占める割合は小さいけれど、意外と雰囲気を左右するアイテムです。今回緑のカバーに変えて引きで見てみると、窓外の緑と繋がってなんかいい感じ♪

庭の色を部屋にも取り入れる・・・こういう手法を「リレーティブ」もしくは「アウトサイドイン」というそうです。逆バージョンの「インサイドアウト」という手法もあります。

言葉は何かで聞かれた方も多いかもしれませんが、ここでいうそれは住まいのことです。

屋内だけ、屋外だけと別々に分けないで、ゆるやかにつなげていったり、取り入れたりする手法。窓の外とインテリアをつなぐことで、感覚的に自由な広がりを味わえます。

テラスの緑を部屋に取り入れています。逆に部屋にあるはずのテーブルやイスをテラスにも置いています。狭いリビングですが開放的。

「リレーティブ(連続性)」「インサイド・アウト、アウトサイド・イン」という考え方は、ガーデンデザイナーの吉谷桂子先生の講座で教えていただきました。先生はイギリスで暮らしておられた時に知ったそうです。いまや「レイヤード(重なり)」という手法と共に、私のガーデンデザインでも欠かせないものとなりました。

アウトサイド・インの他の例としては、庭の植物を屋内でも育てるとか、天窓から光を入れるとか。風を通すなども含まれます。インサイド・アウトの例では、庭にクッションを置いたり照明やキャンドルを灯して、お酒を楽しんだりして、外にも部屋と同じような居住性を持たせる。部屋ですることを外でやるんですね。すると寛ぎながら凄い開放感が得られると思います。

そうして、それぞれが狭くともつながると、一つの大きな空間となります。視線も自然に流れるので、広がりが感じられます。

植物を窓際に置くのは、植物の為だけでなく、視覚的に外の緑とつなぐ意味もあります。また庭にあってもおかしくないような大きな植物を置くことで、部屋が生き生きとして見えます。

それには窓のつけ方、窓外の庭づくり、このふたつがポイントになると思います。インテリアは、誰もが当たり前に整えること。でも窓や庭のことをあわせて、同じ比重で!考える方は少ないのかも知れません。とても勿体ない話です。

もしもいま、暮らしに閉塞感を感じておられるのなら、外との「リレーティブ(連続性)」、「インサイド・アウト、アウトサイド・イン」という手法を取り入れてみてはいかがでしょう。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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