危険なブロック塀を解体するなら補助金を利用しよう!

大阪府北部を震源とする地震で、倒壊したコンクリートブロック塀の下敷きになり、小学生が亡くなるという痛ましい事故は記憶に新しいところ。この事故をきっかけに、ブロック塀の耐震化が大きな社会問題となっています。

ブロック塀を設けるに当たっては、その工法が建築基準法で定められているのですが、建物と違ってお役所による確認手続き等もないので、必ずしも正しい施工がなされていない場合もあるのが現状です。

チェックポイントを参考に、今一度自己点検を行いましょう。

  → 国土交通省資料:ブロック塀点検のチェックポイント

  点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者への速やかな注意表示等や改善、撤去等を行ってください。

撤去したいのはやまやまだけど、費用面が問題で・・・と、二の足を踏んでおられる方もおられるかもしれません。そんな方にお知らせしたいです。

いま、地方自治体で、ブロック塀改修工事に対する補助が続々とはじまっているのをご存じでしょうか?ディアガーデンのある近江八幡市も、ようやく!という感じですが、10月30日に補助金制度の発表がありました。

各自治体によって補助対象や金額に違いがあります。例えば、近江八幡市の場合は、工事費の23%(上限10万円)が補助されます。参考までに、滋賀県内の補助金制度のある自治体のリンクをいくつか貼っておきますね。

近江八幡市 →守山市 →栗東市 →草津市 →湖南市

※申請は工事着手前に手続きすること。工事着手後の申請は対象にならないので注意です。詳しくは自治体へ直接お問い合わせくださいませ。

++++++++++

更には、ブロック塀を撤去した後のことも考えなければなりませんね。ほとんどは境界付近に設けてあると思うので、塀がないと、境界があやふやになったり、目隠しがなくなったり、困ることも出てくるかもしれません。

同じように、今度はちゃんと規定に則った構造のブロック塀を作るのも方法のひとつですが、想定外の自然災害の前では、残念ながら、それでも安全とは言い切れないのです。それならば、倒壊しても、まだ被害の少ないものにした方が得策ではないかと考えます。

ディアガーデンの提案する例としましては次の3つ。

1.生け垣を設ける

和洋関係なくどのお宅にも合う生け垣。よく手入れされた生け垣は家に風格をもたらします。庭馴染みもバツグン。

生け垣は最も安価で出来る塀。生きている塀なので、四季折々表情が変わる機能付きです。しかも設置の際には、嬉しいことに、これまた自治体によって補助金がいただけることがあります(^^b

それに、生け垣なら2m程度の木ですから、万が一倒れても、死亡事故にはならないと思います。撤去も大人が二人もいればすぐ出来ます。傾いている程度なら、再度植え直すことも可能で、修復も簡単。

年に1,2度刈り込みする必要はありますが、緑や花、香りが楽しめて、お庭の背景にこれ以上のものはありません。

2.軽微なフェンスを設ける

縦格子のアルミフェンス。こちらは三共アルミさんの製品。アルミですがとってもナチュラルに見えますでしょ?色々なデザイン、高さをお選びいただけます。

アルミ材や木材で出来た、透過性があるフェンスはいかがでしょうか。費用面では生け垣よりは高くなっちゃいますが、防犯上は生け垣よりも優れています。(不審者が潜むことが出来ない)

いままでブロック塀で陰になっていたところは、日当たりがよくなりますから、植物が植えられたり、咲かなかった花が咲いたりと、ガーデニング面でもメリットが大きいです。

デザインも色々と出ていますから、建物の雰囲気に合わせたデザインをお選びいたします。

3.思い切って塀を低くする

低い塀で開かれた外構を。樹木と組み合わせることで、よりお洒落に。

同じブロック塀でも高いよりは低い方が安定感があります。敷地に余裕があるなら、道路から建物側に少し入って設けると、万が一道路側に倒れても安心かと思います。

いっそブロック塀にせず、かっこよくRCにする、自然で重厚感ある石積みにする、というのも素敵です。低い塀でも、植栽を組み合わせることで、プライバシーも保てますよ。

++++++++++

いかがでしょうか?

補助金をしっかり役立てて、心配の種だった古いブロック塀を取り除き、素敵にリフォーム。この際ですから、外構のイメージを大きく変えてみるのもいいのでは?

気持ち的にも安心で、きっと潤いを感じたり、明るくなりますよ!

ブロック塀撤去に関すること、生け垣の樹種や、フェンスの種類、概算金額など、わからないことも多いと思います。それらを主役に空間をおしゃれにまとめるには?等々デザイン的なことも含め、ディアガーデンにお気軽にご相談くださいませ。相談無料です。

Please Share!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

目次