ハレからケへ 十日戎と庭の大雪対策

まもなく小正月。年が明けてはや2週間が過ぎようとしています。

事務所のお正月飾りを外し小正月の室礼に変えました。小正月の飾りといえば餅花。カウンターには庭の椿を活けています。木偏に春と書く椿は春を予感させます。

とんど(どんど)焼きでお飾りを片付けたら、いよいよ完全に「ケ(日常)」ですね。


先週は京都に出掛けたついでにゑびす神社に寄って商売繁盛の祈願をしてきました。お参りをしつつ境内のお目出度いご神気を堪能しました。巫女さんの神楽舞を見ると気分が華やぎます。

今年もえべっさんへ。8日は初日で招福祭だったので混雑はなし。

こちらの神社では、普通のおみくじに加え七福神みくじが引けます。

くじが封筒状になっていて、開けると小さな七福神様がひとつ入っています。小豆大程の大きさで、愛嬌あるお顔をされておりめちゃくちゃ可愛いの。

仕事関係でお導きいただきたくて引いた七福神みくじ。今年も大吉いただきました。中には可愛らしい恵比寿様が。商いを盛んにし交通の安全を見守ってくださる神様とのこと。

さて、10日あたりから寒波襲来で大雪予報が出ておりました。

なるべく出掛けないようにして警戒しましたが、この辺りは今のところそれ程でも。皆様の地域ではいかがでしょうか。

ディアガーデン前、10日の様子です。日中はずっと雪が降っていました。でも昼間に降る場合は、日が当たるとすぐ解けるので、この程度なら全く支障ありません。

一方、北海道や東北、北陸では災害級の積雪。雪の重みで空き家の屋根が潰れたり、木が折れるなどの様子が伝えられています。公共の場所や神社などでは大木も多く、なかなか対策も追いつかない上、万が一折れると被害も深刻です。

そうなると分かっていても除雪が追いつかないそうで、除雪中の事故も多発。本当に大変な事態です。

庭に絞って考えると、積雪で特に気をつけなければいけないのは常緑樹です。面で雪を受け止めてしまうため、水っぽい重い雪が積もると簡単に折れてしまいます。

冬の前に整枝剪定するとか、雪吊りのように支えを施すなどすれば、ある程度木を守れるかと思います。

金沢市内の庭園。雪の重みで折れないように木を守る雪吊りは冬の風物詩。用の美と言えますね。

また、元々常緑樹は暖かい地域の木ですから、積雪が心配な地域では、いくら好みでも、やはり手に負えないような高木は植えないように計画する方が良いでしょう。

ディアガーデンの庭にも常緑樹は何本もありますが中低木が中心。生垣の高さは2m強くらいなのでなんとか扱えます。5mほどの高木は全て落葉樹です。

この辺りでは折れる程まで積もることはないとは思いますが、それでも30cm以上積もるような場合は時々庭に出て、幹をゆすり、雪を払うようにしています。

せっかく手塩にかけて整えた樹形が、一瞬で壊れてしまうような事態は避けたいものです。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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