お花見日和、作庭日和

関西の桜もようやく見頃を迎えました・・・が、今日は雨。

ワタクシ、今期はまだ地元の桜しか愛でておらず、花散らしの雨にならないことを祈ります。

近江八幡市の観光スポット「八幡堀」の桜も満開。私は観光客のいない早朝か夕暮れの時間帯を狙って行きます。
八幡堀のソメイヨシノ。毎年見てるけど、毎年ウットリ。
日曜日に近所の公園でお花見ランチしました。ここは家族連れで賑わっています。

++++++++++

さて、そんな満開の桜に後ろ髪をひかれながら向かった先は、造園工事の現場。

今回のリニューアルの方針は、躯体はそのままで意匠を変えようというもの。庭も同じように、

1.元々あった花壇のベースを生かしつつ植栽デザインを変える。

2.花壇をひとつ追加する。

といった工事内容となりました。

建築の外装工事がほぼ完了し造園工事開始。はじめに不要な植物を撤去し土を改良。それから石を据え木を植えます。ユンボ(正式には「バックホウ」という)を使って効率よく進めます。

今回のデザインは、いや今回も?景石をポイントに使いました。私の設計では、和洋問わず、わりと石を使います。

石って時間の塊のようなもの。その存在感はどんな庭にあっても確かで、これほど植物に合う素材はないでしょう。メンテナンスフリーなところも良くて、お手入れに時間が取れない方には、枯山水のような石を使った庭はピッタリだと思います。モダンにもナチュラルにもデザイン次第です。

++++++++++

景石は、前もってパートナーの造園屋さんや材料屋さんで選んでおきます。

場に合う大きさ・形で、デザインする雰囲気に合う色・風合いの石を探します。でも大抵無造作に積んであるので、せいぜい2面くらいしか見えません。小さな石なら手で動かせますが、ある程度大きな石を選ぶ際、いちいち重機で吊って見せてもらう訳にもいきませんしね。裏側がどんな風になっているのかは、想像するしかないんです。

とはいえ、想像を大きくハズすこともありません。想像と違っていても、その石なりに良いところが必ずあるので、それを生かすのが一番。何も困ることはないし、一つで足りなきゃ、もう一つ添えるとか、植物を添えるとか、すればいい話です。そういう臨機応変な気持ちというか、切り替えの発想を持っていないと、石など据えられない。

・・・なんて偉そうに書いてますが、私の言葉ではありません。そう教えてもらったんです。

パートナーの造園屋さんの土場で景石選び。ゴロゴロと無造作に積んである山を登り、目当ての石を探します。緑のテープでマーキングしてあるのが今度使う石です。

今回、パートナーの造園屋さんのアドバイスをもらいつつ選んだ石、一番目立つところに据えようとした石が、想像を超えた石でした。自然にできた窪みが、水鉢のようになっており、うまい具合に水を張れるのです。

自然石手水鉢といっても、普通は人工的に水穴を掘ったものが多く、こういった自然の力により穴が掘れたもの、一切加工してないものは、探すのに苦労します。それがたまたま選んだ中にあったという訳です。

土場で選んでいるときは、下向きになっていたのか?そういう窪みには全く気づきませんでした~

自然に出来た穴にうまく水が張れるように据えました。雨が降った後、水を打った後に出来る水面が、庭に趣を与えてくれます。

そんなハプニングがありつつ、お天気にも恵まれて、気持ち良く楽しく作らせてもらいました。

次回に続きます。

Please Share!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

目次