講演会「人に魅せる庭づくり」へ

昨日は兵庫県洲本市で開催されたガーデンデザイナーの吉谷桂子先生の講演会へ行ってまいりました。吉谷先生はガーデンやプロダクト、ファッションなど多方面でデザイナーとして活躍しておられる方。私にとっては、特に植栽デザインにおいて、いつもインスピレーションを与えてくださる存在なのです。

洲本市と言うとピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、淡路島のことです。昨日から「淡路花祭」が始まりました。講演会はそのオープニングイベントの一環というか目玉のような感じでした。

淡路島へは世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」を渡って。雨ですが、やっぱり壮観ですね~。

講演会といっても、内容はセミナーと言ってよいかと。テーマは「人に魅せる庭づくり~ヒントとノウハウ、考え方」で、日頃だずさわっておられる大規模庭園でのノウハウなども聞けてとても勉強になりました。

美しい植物や庭の画像を次々とご紹介くださり、おすすめの植物、偉大なガーデンデザイナーさんの名言、世界を旅して集められた植栽のテクニックや近年の動向、そして先生独自の手法、もう弾丸のように語って下さるので、全身が目と耳!ですw

(びっくりしたのは、そのトークに最後まで手話の方がついていっておられたことです。手と口、両方フル回転ですから、今日あたり筋肉痛になっておられないかと変な心配をしています)

折角ですので、講演会で聞いた魅せる庭づくりのポイント、皆様のお庭でも実践できそうなことを少し書きますね。

心構え的にはとにかく「客観性」を持つこと。場に適応する植物を植えること。この二つが基本です。自分の庭だから好きなものを好きなところに、となりがちですが、それでは魅せる庭にはなりにくいのですね。

植栽デザインの動向としては、20世紀は花色の組み合わせが重視されていましたが、21世紀は形(フォルム)です。だから葉群の価値が見直されてきています。おしゃれなカタチの葉っぱ、緑ではない葉もたくさんあります。そういう植物をあえて主役として使ってみてはいかがしょうか?育てる手間もそうかからないうえ、今っぽい植栽になり、目を引くことでしょう。

先生が紹介くださった葉群の例。この画像の奥に映っているニューサイランです。とがったフォルムで赤や黄色緑といろいろな色が混じった葉っぱ。乾燥に強いうえ、一株で見栄えがする植物です。ディアガーデンの前庭に偶然植えていました。

「ローメンテナンスな庭」と「魅せる庭」の両立のさせ方について先生にお聞きしまして、試してみようと思うテクニックをご伝授いただいたので、今後現場に取り入れてみて検証し、私なりの形が出来ればと思っています。

知識と心にたっぷり栄養をいただいきました。吉谷先生、ありがとうございます♡

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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