冬を色で例えると、私の感じるところでは、白とか黒とかモノトーン系です。
キーンと冷えた空気に吐く息が白くなる、雪も白ですし、光の色も淡く淡く、白に近くなるように思います。一方、木々の緑はくすんで黒っぽく見えますし、落葉樹なら枝だけなのでグレーそのものです。天気が変わりやすいこの地域では、朝晴れていても午後は曇天になりがちで、空は灰色っぽい印象。
でも、そんなモノトーンの背景があるからこそ、キラめきや暖かな光、火の赤が映えて、心癒されるのね。
立ち止まる時間もないくらい忙しい師走の真っただ中ですが、美しいものを見逃さない感性を、こんな時でもね、無くさないようにしたいものです。
目の端に引っかかる美しい場面。何気なく通り過ぎてしまうことって多いです。でも、二度見する余裕があれば。何故こんなに美しいのだろうと観察することが、感性を育てることにつながるのではないかと思います。感性(センス)は育つものと気づいてから、私は随分と救われて、だから努力したいと思うのです。
よくよく感じることで、美しい場面は、その時の空気感と共に、身体のあらゆる感覚に残ります。それを時々取り出して、しかも瞬時に取り出して、もう一度じっくりと味わうことも出来て。年を重ねると、こういう「大人の楽しみ」がどんどん増えていくのです。
私は、ブログやインスタグラム用に写真を撮るようになって、二度見するキッカケが更に増えました。いいことだと思っています。