和の庭小物を作りました-関守石編

前回のブログの続きで、和菓子屋さんの花壇に使う和の庭小物を作っています。

前は竹で井筒蓋を、今回はその蓋がズレないように載せておく重石です。ただの石では面白くないので、関守石のように棕櫚縄で結わえます。

関守石については、以前にも書いたことがあるのですが、簡単に申しますと、露地やお庭で「この先の立ち入りはご遠慮ください」と知らせるために、通路の途中に置かれる石のことです。縄でにぎりをつけて持ち運びができるようにしたものが一般的です。和の庭にさり気なく溶け込むその簡素なデザインは、まさに用の美。一度見るときっと忘れないでしょう。

関守石。とめ石とか、関石とか、色々な呼び方があります。

今回は、先程も書きましたように、本来の使用目的とは逸れ、そのデザイン性を買って、重石兼オブジェとして使います。

作り方は簡単。

まずは、場に合う大きさで、座りの良さそうな石を選んできます。その石を棕櫚縄で十字に縛り、握りやすいように少し立ち上げたり結んだり。それだけです。作り手によって色々な結び方があるようです。

棕櫚縄を編んでいるところ。画像では見えませんが下になる部分には、座りがよくなるように、丸く縄をかけてあります。
黒い棕櫚縄を触ると、手が真っ黒になっちゃう(T_T) かといって手袋を付けての作業はしずらいし。いつもこんなだからネイルも諦めてます。

毛糸でセーターや帽子を編んだり、プランツハンガーを作ることを思ったら、とってもカンタン!!!

手芸で鍛えた?甲斐がありました。

手前のポトスを吊っているのが、自作のプランツハンガー。マクラメ編みです。

で、この関守石。9割作って、あとは現場でスケールとか雰囲気を合そうかなと、最後の結び目の部分は仕上げていません。

・・・なので、まだ途中なんですが、ディスプレイガーデンに置いてみました↓↓↓

マブチ作関守石。なかなかの安定感です。上の結び目はまだ仕上げていませんが、これでもいい感じ?

こちらの現場は、今週植え込みをします。もう配置は決めてるけれど、さて、どうまとめるか?

頑張ります。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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