ディスプレイガーデンの夏季剪定

ディスプレイガーデンの夏季剪定を行いました。

先日のワークショップはこの夏季剪定の合間に行ったもの。いつもお世話になっている職人さんには、剪定作業に加え、講師までお願いし、ご負担を掛けました。だいぶ勝手が違ったかとは思いますが、丁寧に教えて下さって、とても感謝しています。

さて、今回のブログは、剪定でスッキリとしたディスプレイガーデンをご覧いただきます。毎朝、このサッパリした庭を眺めては「超気持ちいい~。気持ち良すぎる」そればっかり言っています。特にエッジの効いた生垣ね、めちゃくちゃ気持ちいい(笑)

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夏場に行う剪定は、茂り過ぎた部分や込み入った枝を透かすように整えます。日当たりや通気性を良くし、枝を短くすることで災害時などの強風で枝や木が折れるのを避けたり、病害虫の繁殖を予防することなどを目的として行います。

ディスプレイガーデンの高木は全て落葉樹。常緑樹は生垣と一部の低木のみです。生垣は大小合わせて3カ所あります。

テラスのレイランディの生垣とモミジ。生垣は面が出て天端が通り超スッキリ!モミジは伸びやかで涼し気になりました。
東の境界に植えたヒイラギモクセイの生垣。ここは昨年秋に咲いたあと自分で剪定したので、既に出来ている花芽を落とさないためにも、飛び出し枝だけを切ってもらいました。それでもこんなにシャキーン!気持ちいい。
坪庭。ツゲの生垣を整形。真ん中に立つツバキは、冬の間花を活けたくて、しょっちゅう切ってるのが、結局剪定になっていて、今回は切る枝はわずか。

ディスプレイガーデンを作って13年程経ちます。成長が落ち着いてきた木もありますし、もともと遅い木もあります。それに私自身、時々鋏をいれているので、年々剪定作業はラクになっていると思います。

高木は最終樹高を参考にしながら、この場所に合わせて出来るだけ(支障のない範囲内で)背を高く育てたいです。

主幹をガッツリ切り詰めてしまうと、剪定後に枝葉の成長が活発になりすぎる恐れもあります。成長を緩やかにするために、ある程度の樹高は必要と考えています。幸いこの場所には電線もなく、まだ上に伸ばしても良さそうです。

そのあたりも、自分ひとりで考えず、剪定に入ってもらっている方に相談しながら進めています。

ずっとこの方に切っていただく、そう決めて頼むと、長いスパンの相談が出来ます。

株立ちのエゴノキ。樹勢が強い木なので、冬季剪定か!って程、思いっきり透かしてもらう。でも高さは抑えない。

同じ方にずっと切ってもらっていると、当然、その方も切りやすくなります。テラスのモミジは、この頃は良い枝がたくさん出てきたそうで、切るときあまり悩まないとおっしゃいました。

実はこのモミジ、昔うっかり大事な枝を折ってしまって、植付け当初考えていた樹形を実現できなくなりました。でも、丁寧に整えるうち、新たな樹形が見えてきて、段々いい感じになっているなと実感しています。

テラスのモミジ。枝先を生かして切るので、パッと見、どこを切ったのかわかりません。とても柔らかいです。
前庭のアオダモ。これは成長が遅いため、あまり切る枝がなかったみたい。でもちょっと手を入れてもらうだけでスッキリ見えます。枝先が綺麗だ~。ここ2,3年悩んでいたカイガラムシも極寒の時期にマシン油を何度か散布して、今は何とか治まりました。ホラ、こんなに元気です。

病害虫もたまには発生するけれど見捨てない。そのときはショックだし、気持ち悪いし、一時姿も悪くなりますが、ちゃんと対処すれば、また翌年生き生きとします。

一緒に乗り越えた、と言う感じ。

手を掛けるごとに、好きになっていく、そんな木たちです。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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