昨日から尋常ではない降り方の雨。何事も過ぎるとよくありませんね。各地被害が大きく出ませんようにと祈るばかりです。
ここ滋賀ではJR線が朝から全て運休。こんなの越してきて初めてじゃないかな?って驚いています。毎日電車が動くのは当然のことと思い込んでいますが、実は当たり前でないのだなぁと痛感します。
そしてこういう状況では、離れている家族も心配で、安否確認しあいます。災害は起こって欲しくないけれど、大切なことを再確認するいい機会なのかもしれません。
庭やエクステリアにおいて、大切なことのひとつが「水仕舞」です。
外ですから大部分は当然雨がかかります。今回のように何年かに一度のような大雨も降るし、植物に水も遣る。そんな水をどう捌けさせるか?水仕舞いの良し悪しが仕事の良し悪しにもつながるのです。
アプローチや駐車場などの土間に水たまりを作らないよう、樋からの水の処理、配水管の角度や枡への結合がしっかりできているか、防水防腐機能のしっかりした製品の選択、芝生や土の場合は暗渠排水の検討、水はけのよい植栽地盤づくり、などなどやるべきことはたくさんあります。
不用な水は不衛生ですし、植物にとっては根腐れの原因になります。夏ならボウフラがわいて蚊が発生しやすく不快ですし、冬は凍結して危険です。水じまいは本当に大切です。
配管や暗渠(透水パイプなどを地下に埋設し余分な水を排水するもの)など、後から施すことが難しい工事については、計画段階で結構慎重めに提案します。暗渠は予算の都合でカットされることもありますが、その結果水たまりが出来てしまうと、やっぱりもっと強く言うべきだったな・・・と後悔したり、樋からの排水でコンクリートに思わぬシミを作ってしまい反省。枡蓋を何気に開けて覗くと、配水管が枡に繋がっておらず、冷汗をかいたことも・・・。
そんな時思い出すのは、ガーデンデザイナーになってすぐの頃、ある造園職人さんがおっしゃった一言です。「僕らは、水たまりを作ってしまう=恥をかいている、と言います。不細工な仕事を晒している、ってことです。」と教えて下さいました。
自分が恥をかいていないか、いつも問いかけながら仕事をしています。
はぁ。それにしても雨はしつこく降り続いています。明日は七夕ですのにね。
空の様子が心配です。