昨日お庭のお手入れに伺ったお宅は、家と庭の関係がとても素敵でした。木々越しに建物が見えたり、要所要所に坪庭も配され、落ち着きある大人の空間という感じ。植物大好きなご主人が自ら植えられた木も多く、それはそれは大事に育てられています。剪定も楽しんでされていますが、年数が経ち木が大きくなると手の届く範囲に限界も出てきます。そこでディアガーデンにお声かけ下さいました。
植木には建物を引き立てて景観をよくする以外に、優しい日陰を作る、目隠しになる、花や実を楽しむ、など色々な役割があります。だから剪定する時は、スッキリと整えつつも、その役割をキチンと果たしてくれるように考えて切っていかねばなりません。日々過ごしておられるお客様のご希望を理解して、丁寧に仕事を進めるよう心掛けました。
作業のメインは、シンボルツリーのケヤキでした。お客様が植えられた木だそうで思い入れもたっぷり。初めは3m程だったとのことですが、10数年経って10m近く育ち堂々と立派な木になりました。樹形もケヤキらしく大らかで、何より広い敷地と釣り合っていて素敵なのです。
しかし、こう育つと上の方の枝には手が届かないし、茂っているので台風などの強風を受けるとものすごく揺れて怖いくらいだそう。「どんな風に整えますか?」とお聞きしたところ「ディアガーデンさんにあるアオダモのような感じにしたい。」とおっしゃられました。
「葉っぱが落ちるからとにかくさっぱりさせて!」というような木の存在を否定する方もいる一方で、このような植物大好きな方にディアガーデンの庭をじっくりと眺めていただけていたとは。うわー(*゚▽゚*)、嬉しいです!ディスプレイガーデンと勝手に呼んで、私の庭に対する考え方をひと目で表せるようにと、日頃手入れに勤しんできました。それが報われたような気持ちです。本当に有難いです。
多くを語らずともツーカーで伝わるパートナーの職人さんに、そんなご要望を伝えると「うわー、(俺そういうの)めちゃめちゃ得意ですやん♪」だってw。迷いのない鋏(鋸)さばきで軽快かつ丁寧に切っていただきました。生長に問題となる枝や姿を乱す枝以外に、太い枝を抜いて細くしなやかな枝に更新するように切ると、どんどん柔らかい姿になっていきます。
職人さんはこうした高い木の場合、枝に強度があれば、脚立である程度まで上がってからスルスルと登って行かれます。ユニック車(クレーンを搭載したトラック)+ゴンドラで、ピューンと上がって行かれることもあります。
私は下から見ているしかないので「めっちゃ身軽やなー。かっこいいなー。」といつも感心しています。高いところが好きだから、さぞ気持ちいいだろうなと羨ましくも思ったり。とにかく彼らは、普通の人からみると怖いくらいの高さもへっちゃらなんですね。まぁ、高所恐怖症だったり太った植木職人さんはいませんけどw
で、そんな時、私は何をしているかといえば・・・、場合によってですが、
職人さんの安全と無事を祈りつつ、下から「その枝切って~。」とか、「それは残そう~。」とか言って見ています。大きな木は特にこうして二人で切ると効率がいいのです。一人だと、下に降りて全体を見て、また登って・・・を繰り返さないといけなくて、その分時間もかかります。
その他には、手元(てもと)といって、職人さんのフォローをすることもあります。この現場なら、切り枝や葉っぱの掃除をするのです。切るよりも掃除に時間がかかることもありますし、大事な仕事ですのよ。ただ木の下をキレイにするだけでなく、周辺も含めて、例えば落ち葉が貯まっているところを掃いたり、雑草やゴミなどもついでに取り除いたり、出来る限り綺麗にします♡
お客様がご在宅でしたので、都度出来栄えを確認していただけ、スムーズに作業が出来ました。ケヤキについても「軽くなって風が気持ちよさそうに通ってるな~。」とご満足頂いた様子。いろいろなお話を聞かせていただいて、とても楽しかったです。特に街並みにおける街路樹剪定についてのお考えに深く共感してしまいました。
お客様の愛犬の黒ラブくんとお近づきになれたことも嬉しかったなぁ(´ω`) ワンコの傍にこんなに長くいたのは久しぶりです。(あ、仕事の合間にね、ちょっと遊んでました・・・汗)