春はそこまで 宿根草の切り戻し時期です

昨日はグングンと気温が上がって春さながらの陽気になりました。こうなると虫でなくとも外に這い出たくなります。今は宿根草の切り戻しの最終時期。そろそろやらなきゃなーと思っていたところ、絶好の庭仕事日和となりました。

出て見ると、木々の芽は膨らみ始めているし、ヘレボラスは満開。ニオイスミレや沈丁花の花が甘い香りを放っています。そして嬉しいことに、昨年秋に植えつけた宿根草が早くも芽を出していました。テラスのモミジには、黄色い羽が可愛いカワラヒワが2羽やってきて、きれいな声で歌ってくれます。主に種を食べる野鳥だそうでスズメほどの大きさ。本当に愛らしいです。

麗らかな日差しの中、植物たちや鳥たちを見ていると、訳もなく喜びが溢れてきます。冬を乗り越えた命がキラキラと輝いていて、そのエネルギーが私を圧倒してる。

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さて、庭仕事です。

トクサやグラスなどの細長い葉を持つ植物は、例年積雪によって潰れてしまうから、年末に地際で刈りこむという作業をしていました。それが今年は暖冬で、雪が積もらなかったから、彩りのために一部そのままにしてて。そろそろ出てくる新芽を生かすために、古い葉を刈り込むことにしました。

駐車場の脇に境界ブロック隠しを兼ねて緑を。丈夫な自生種トクサを植えています。今年は雪による損傷がなく割ときれい。
キレイさっぱり刈り取りました。雑草も抜いて間に溜まった落ち葉やなんかも取り去って、本当にスッキリ!!でしょ?無粋なブロックが見えるのは少しの我慢。3ヶ月もすると隠れます。

トクサは毎年刈らなくても別に支障はありません。刈り込もうが刈らずにいようが、どのみち同じ位茂るのです。でもここは本当に狭い花壇なので、新旧の葉が一緒になるより、毎年新しい葉に更新する方が綺麗だと思うので、こうしています。

今は「こんなに刈っちゃって大丈夫?!」って程、何もない状態ですが、ひと月もすれば新芽がニョキニョキ。梅雨ごろにはもう結構茂っていますから全く問題ありません。問題は刈り取った葉。ひと抱え程もあるのでリースでも作ろうかしら?

その他、常緑のヤブランをトクサと同じく地際からザックリ刈りました。これも新旧の葉が混在するよりも更新する方がいいと思う品種です。グラス類のほとんどは年末に刈り込んで、今は新芽がすこし出始めています。

宿根草で古い葉が残っていたら、こんな風に切り戻しをすると、夏にコンパクトで美しい姿を見ることが出来ます。是非やってみてください。

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あと植替えも少し。

テラスの花壇は、育ち過ぎ幅り過ぎのローズマリーを若木に更新。これもまたイチから育てていきます。少し場所が空いたので、新しい苗「レンゲショウマ」を植えました。日本特産の銘花で厚みのあるロウ細工のような清楚な花を咲かせます。上手く育つといいな。

過酷な気候変動の中、ストレスレスで育てられる植物は、やはり自生種だと思うんです。でもまだお客様にご紹介できていない素晴らしい日本の植物はたくさんあります。が、まずは自分で育ててみてどうなのか?検証します。そうでないとご質問にも自信をもってお答えできないし、やっぱりオススメも出来ませんから。

レンゲショウマ、咲いたらUPしますね。

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庭仕事を終えて、部屋に入ると・・・またもや植物を触ってるワタシ(^^;

庭で咲いていた花をいくつか摘んでアレンジメントをひとつ作りました。

ヘレボラスとニオイスミレ。スミレは一部根付き。庭の景色をそのまま持ち込んだようなアレンジです。部屋に春の香りが!

こうして庭の花を摘んで活けられる季節がまた巡ってきました。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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