三連休いかがお過ごしでしょうか?
このごろは戻り梅雨(梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような天気が戻ること)のような天候が続きます。梅雨末期に見られる豪雨も予想されています。
結局平年通りの梅雨と変わらないような?
お陰で庭の植物も生き返ったように青々としています。
さて、日本の夏を如何に心地よく過ごすか、庭という視点から数回に渡って考えている7月のブログ。今回は「雨の庭」です。
(前回はコチラ→「夏庭の愉しみ-陰翳礼賛」)
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雨が降ると頭痛やだるさなど不調を訴える方もおられます。原因の一つは、低気圧や光が足りないことから起こる自律神経が乱れ。
雨によって副交感神経が優位になり休息モードになっているのに活動しようとするので、身体が混乱し、頭痛をはじめとする不調につながるのだとか。
だから雨の日は、本来、穏やかに過ごすのが一番なのです。
辛い時はなるべく無理をせず、マイペースで出来る仕事をするなど工夫してみてくださいね。
雨の日は身体がぼんやりする一方で、感性は強くなります。
エネルギーが自分の内側に使われますから、インプットしたりクリエイティブな作業をするには最適なのです。
そんな時は、窓外の庭の景色が眺められる場所でするのがおすすめ。
庭は一番身近な自然。雨の庭には独特のゆらぎがあります。雨粒を見たり雨音に耳を傾けたり、湿り気によって変わる素材の色や香りも感じてください。
自然のリズム「1/fゆらぎ」を感じることで、インプットやクリエイティブな作業の効率も上がるそうです。
1/fゆらぎを感じると、自律神経も整いやすくもなります。雨の日に不調を感じる方も、どうぞ自然のゆらぎに触れてください。
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雨の庭で思い出されるのは、8月の終わり頃、ある町家の坪庭を見せていただいたときのことです。
晴れ女の私は、どこか出掛けるとき、滅多に雨に遭遇しません。傘を持って行っても差す程でもないとか、帰ってきたら降り出したとか、そういう場合が多いです。でもこの時は町家について暫くすると雨が降り出し、帰り際には本降りになっちゃって、足元はずぶ寝れ。だからよく覚えているのです。
縁側に縁どられた小さな坪庭は、どの部屋からも見えます。真ん中には、蹲踞と燈籠があり、棕櫚竹と常緑の植物が少しだけ植えられていました。
ただそれだけの空間です。
そこに雨。
すると棕櫚竹や常緑の葉は濡れ一層艶やかに、水鉢にはちいさな波紋が次々と生まれては消え、そして川石がヌラリと光るのです。縁側に座ると聞こえるのは雨音だけ。雨による変化が、単に濡れてるんじゃなくて、情緒的なんですよね。
心なしか涼しくて、ここでぼーっと座っていると、とっても心地よく、自分がいつの時代にいるのか?分からないような奇妙な感覚になります。
そう、坪庭には雨の庭の愉しみがギュッと詰まっていました。
普段頑張っている脳や心、身体にとって、雨を五感で楽しめる庭は最高に贅沢な空間だと思います。
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雨の日が休日だったら・・・身体の求めに応じて家でゆっくり過ごしてみてください。
特に雨の日に症状が出る人はしっかり休んだ方がいい。
実は雨というだけで疲労軽減の効果があるので、上手に休むことができれば、身体が細胞から生き返ります。
平日頑張っているひとこそ、雨の休日は庭と共にゆったりと過ごしていただきたいです。