今日から立秋を迎えます。
立秋は初めて秋の気配が感じられる頃のこと。今はまだ夏真っ盛りな感じで、どこにそんな気配が?!って思いますが、夏の暑さはこの立秋に極まり、そこから少しずつ秋に近づいていくという意味だそうです。
そういえば、昨夜のことですが、ふと耳を澄ますと虫の声が聞こえました。ちょっと前まで蛙がゲコゲコと鳴いていたのにな。いつの間に変わったのかしら?
音色を聞いていると、その瞬間だけでも、暑苦しさから離れられるような気がして、あぁ秋がそこまで来ていると少し穏やかな気持ちで眠ることが出来ました。とは言え、冷房を付けていたから眠れたわけですが。
今年は梅雨明けが遅かったら夏が短く感じます。私は夏が苦手なので、それでも全然いいんですけれど、夏の良さを味わわないうちに、もう立秋か~。
だって、
今年はまだモヒートを呑んでないぞー!
花火もしてないぞー!
おまけに打ち上げ花火も見てないぞー!(←そういえば今晩、びわ琶湖大花火大会です)
それでも秋になれば、もう夏のことなどすっかり忘れてるに違いない私。
以前読んだ「辰巳芳子のことば 美といのちのために」の中で、上智大学の竹内修一教授のお話が興味深く心に残っています。
日本人が論理的思考が弱いのは、四季の美しさがあるからだ。春はいいなぁと思っても、なぜいいか、それを考えているうちに夏が来てしまうと。根を詰めて考えなくても、自分を運んでくれる日本の風土がある
とありまして、とても納得してしまいました。
著者の辰巳さんも「自分を置ききれないで次に行ってしまう。それが日本人の非論理的で、考えを突き詰めていけない性向を生んだのではないかと思います。」と同じように述べられています。
根を詰めて考えない日本人・・・隣国との外交で見るやり取りを考えると、やはりそんな面が見えてきます。詰めが甘いんだって。