雨上がりの香りの正体

朝方からの雨もすっかり止んで、今はスッキリ青空です。ガーデンに出ると雨上がり独特の香りがします。土の香りですね。これは土壌の酵素と呼ばれる放線菌の香りだということを最近知りました。森や林の中で嗅ぐことも多いので、想像しやすいと思います。木や草花の苗を植え付けをしているとき、フカフカに土壌改良した土からは、この香りが一層感じられます。

雨上がりのディスプレイガーデンからも放線菌の香り。木漏れ日が優しい影を落としています。

放線菌は好気性菌の代表で種類は多岐にわたります。素晴らしい有機物の分解スピードと繁殖力を持っているそうです。

長雨や台風などで地盤が緩み、山崩れや土砂災害が起こることもありますが、その直前に変な臭いがしたり、土砂崩れの最中に異様な臭いがしたという話を聞いたことがあります。それはもしかして、土壌にいる放線菌が短時間で大量に拡散したからではないでしょうか?大地の香りを知っていると、危険を予知できるかもれません。梅雨の間いい機会です。ちょっと意識してみてください。

さてそういえば、今日は夏至ですね。一年の折り返し点として気持ちを切り替えるにも、ちょうど頃合かしら。昨日の満月(薄月夜ではありましたが)続きの夏至、ということで、今年はなかなか珍しい組み合わせです。夜はゆっくりキャンドルでも灯して、お風呂で瞑想の真似事でもしてみようかと思います。

今宵のキャンドルナイトの準備。バスタブにキャンドルと花盛りのアナベルをいっぱい飾って。(・・・ここだけじゃなく、いまは家中アナベルだらけなんですけどね)夜が楽しみだな。
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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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