このごろは雨が降るたび庭の表情が変わります。
まだ小さな芽だったものがグンと伸びていたり、畳まれた葉が広がっていてボリュームUpしていたり、ちょっと前まではかたい蕾だったのに一気に咲いていたり。
雨の次の日、庭に出ると色々な発見があります。
春と秋は特にですが、造園工事が重なり目が回りそうな忙しさ。現場や諸々の手配に集中しがちで、実際のところ、新緑の庭をゆっくり眺めるのもままなりません。
工事の工程には色々な人が関わりますし、天候に思いっきり左右されて、監督の私は調整ばかりしています。
何事も思い通りにはならないのが当たり前で、思い通りになるのは自分だけ。良いことも悪いことも捉え方次第・・・とは分かってはいても何だかモヤモヤ。いつもにも増して頭の中は仕事のことで一杯です。
そんなとき、庭の花が目に入ると一気に切り替えが出来るというか。あくまで私の場合ですけれど。
仕事のことは花では解決できませんが、花を見ている間はモヤモヤはありません。「一旦脇に置く」「離れる」ことが出来るだけでも精神的には有難いことで、花を見た後は、違う気持ちで問題に当たれるわけです。
「花を見て癇癪を起こす人はいない。花は和みや安らぎを与えてくれる。花は無言の説法をしているわけで、それぞれが仏である」
勸修寺(京都市山科区)筑波常遍門跡
何で読んだか定かではないのですが、本当にそうだなと思って書き留めていた言葉です。
うちの花たちも無言の説法をしてくれるようです。
ディアガーデンの庭で春に出会う花たちは白が多いです。清らかで可愛らしくて心が洗われます。
庭の花はこれから秋の終わりまで次々と咲きます。