GW-2024

2024年のゴールデンウィークも最終日となりました。

晴天に恵まれて、お出掛けや外でのレジャーを楽しまれた方も多いのではないでしょうか。田植えや畑仕事、庭仕事をするにも良い日和でしたね。

私はほぼ仕事だったのですが…

それでも庭仕事を少しと、お出掛け1日、夕暮れどきのテラスでバーベキューを楽しみました。

衣替えや室礼替えなども進み、隙間時間を有意義に使えたように思います。

お出掛けは福井県小浜までドライブ。若狭湾が本当にきれいでした。海鮮と焼き鯖を堪能して帰ってきました。

今日のブログは、そんな庭仕事と室礼替えのあれこれを書こうと思います。


4月中頃からGW迄に、私がやるべき庭仕事は、テラスに植えたモミジの透かし剪定です。

このモミジは建物の東側に植えており、西日があまり当たらないことから葉焼けも少なく、状態良く育っております。専任の職人さんに少しづつ手を入れてもらっているため、モミジ特有の柔らかさが損なわれず、いい枝も出てまいりました。

とても元気で、毎春モリモリと葉を芽吹かせてくれて、それは健全で良いことなのですが、困るのは、足元に植えたアジサイ・アナベルに日が当たらなくなること。

アナベルの花芽は4月以降にできるため、この時期に日が当たらないと、花が極端に少なくなってしまうのです。場所柄、日が当たる方向も限られている中で、真上からの日差しすらも当たらないとなると致命的です。

そんな特殊事情により、芽吹き後は早急に!透かす必要があるというわけ。

本剪定は済ませているので、落とすべき枝はなく、木全体の1/3くらいの葉っぱを取るだけにします。

この時、木の裏側も見るので、害虫(このモミジの場合はカイガラムシやミノムシ)を発見することが出来ました。

3月に見たときはいなかったのに、葉が茂ると途端にどこからかやってくる虫たち。

虫の都合も分かるし、必死で生きてる彼らを全滅させてやろう、なんて気持ちはありません。でも目につくところは、悪いけれども、容赦なく全摘です。

テラスの花壇。モミジの葉を減らし、足元に植えたアジサイに木漏れ日がさすようになりました。これでたくさん咲いてくれるといいな。

木に登って、数時間無心で葉をむしっていると、頭の中の雑念が消えます。そしてモミジはこざっぱり!テラス全体が明るくなって、心地よさが増しました。

夏にかけて葉は少し増えるけれど、落葉までさらり&はんなりとした姿を眺めることが出来そうです。

こんなふうに葉を取るだけなら、剪定の知識のない方でも気軽にできるので、私のお客様にも薦めています。

葉が繁りすぎて暗くなる、暑苦しい印象が嫌だ、病害虫の発生が不安。そんな方は梅雨までに葉の量を調整しておくといいと思います。

前庭の花壇では丁子草が満開です。5月の空のように爽やかな青い花。花期は短いけれど、ほぼ放置で毎年咲いてくれます。

乾燥する5月は、水遣りスタートの時期。

冬の間、外しておいた自動散水装置を取り付けました。この装置があると水遣り作業が軽減されて、気分的にかなり楽です。一度使うと手放せません。

これから色々な花が咲いてくるので楽しみです。


さて、次は室礼替えについて。

玄関に飾っていた掛け軸を仕舞いました。湿度の少ない5月にやろうと待っていたのです。

埃を払って、ふんわり巻いて、丁寧に結え、防虫香(洋服用の防虫剤とは別物で、匂い袋に近い香り)を添え、専用の箱に入れて保管。掛け軸って繊細だから、セオリー通りに順を追って仕舞わないと傷みやすい。

着物を畳むときもそう、実際にやってみないと分からないものですね。

自作の茶掛け。気に入ってるけれど、実は秋の歌。そろそろ変えなきゃ。

この軸は自作の書を表具屋さんに仕立ててもらったもので、普段使いの茶掛けです。高価なものではないのですが、初めて作った軸なので、思い入れがあって大事にしています。

最初は、床の間もないのに掛け軸なんて、と思いましたが、書の先生や骨董屋さんが「どこでも床の間に見立てて飾ればいいんですよ。絵を飾るのと同じよ」と教えてくださって。

短い軸ならカジュアルな雰囲気だし、いいかも?と玄関に掛けてみました。正直、違和感があったのだけれど、不思議と見慣れてくるもので。今はアリかなと思いかけています。

これからはリビングや事務所にも掛けちゃうかもしれません。

初夏の額に掛け替えました。薄緑の料紙に時鳥と卯の花の歌を散らし書きしたものです。しばらくこれで。

毎年、書展用に何かしら作品をひとつ仕上げています。今年はお正月に掛ける軸を作りたいと思っています。

万葉集か古今/新古今和歌集あたりでお目出度い歌を選び、料紙は扇面、表具は春らしい色調で、など色々と模索中です。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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