6月は白い花が気分

6月になりました。

今年の梅雨入りは例年より平年並みか少し遅いという予測が出ています。昨年は、確か、5月末ごろだったので、梅雨がずいぶん長かった記憶があります。今年はどうなることでしょう。

外仕事が多い職業柄、天気情報のチェックは、もはや日々のルーティン。梅雨時期は植栽時期でもあって、段取りに手間取りますから、自然と関心が高くなります。

このブログでも「梅雨」で検索すると、今日の時点で78件もヒットするくらい関心を寄せているトピック。「雨」だけだと、なんと175件もありました。

ちなみに「雪」も多く登場するワードで73件、「晴」は「気晴らし」や「素晴らしい」など、違う意味でも使うにも関わらず、雨より少なくて163件でした。

どれだけ雨を気にしているのかと、自分でもびっくりです。


さて、これからどんよりと湿気の多い日が続くわけですが、そんな時期、私にとって、一服の清涼剤のような存在は白い花たち。

青い花も爽やかで良いのですが、水を連想させる色ですから、どちらかというと夏に求める色。今頃はさっぱりとした白の方が気分です。

道端で咲いているヒメジオン(あるいはハルジオン?)の可憐な白い花なんて、重くなくてちょうど良い。チガヤと一緒に風にそよいでいる風景はどこでもみられて、人によっては、雑草ばかりでどうしようもないと思うかもしれませんが、自然な植栽で私は好きです。

ヒメジオンとチガヤだけでなく、あともう数種の野草を足すと雑草だらけとは見えないかもしれません。虫取り撫子とかオミナエシとかどうでしょう。虫取り撫子は外来種だけど。

放置された場所の植栽すらもデザインしたくなってしまうのは職業病かしらね。

お花屋さんでも自然と白い花をチョイスしていました。シレネ・ブルガリス「グリーンベル」とオキシバタラム「マーブルホワイト」に庭で育てているスティパ「エンジェルヘアー」を合わせたアレンジです。事務所で作業中にすぐ見える場所に飾っています。

日常で色の与える影響はとても大きい。

庭は作為的な空間であるがゆえに、積極的にこだわりたい部分です。

ディアガーデンの庭で咲く花について、前庭は道路から目立つよう色を取り入れ、プライベート感の強いテラスの庭は、心静かになれる白とかライムグリーンでまとめています。

色の持つ印象は、国民性や一個人によって様々ではありますが、一般的に白は平和や自由を連想させる色。分量が多いと拒絶や潔癖な感じもするけれど、分相応な白を緑と合わせると鎮まるような感覚があります。

お仕事で精神を擦り減らすとか、対人関係でとても疲れた・・・なんて方には、緑一色の茶庭とか、ホワイトガーデンが合うかもしれませんね。

テラスの花壇の植栽は白系の花や白斑の葉がメインです。「アナベル」がまもなく白いドーム状の花を咲かせます。後に見える白い葉は斑入りの紫式部「紫々紫(シジムラサキ)」

以前、タレントのアンミカさんが「白って200色あんねん」と発言されて話題になりましたが、実際はもっとある。植物の白はその質感の違いもあって、本当にバリエーション豊かです。

庭で白を扱う場合は、しっかりとした緑量だとか、壁に色を取り入れるなど、白が引き立つよう背景にも気を配りたい。

夜に近づくにつれ、白色が浮いて見えるのも良くて、そんな眺めを楽しめる時間の余裕も時には持ちたいものです。

これは黄金シモツケ「ホワイトゴールド」の花。

時間の余裕といえば。

最近仕事中心の毎日で、家事もしないわけにはいかないし、時間と心の余裕がなくなり疲れMAXになったある週末の夜。

夕食の支度を放棄したら、夫が調べて、私が好きそうなお店に連れて行ってくれました。

日本酒バー「masu/masu」さん。自宅から歩いていけるところにこんなに素敵なお店があったのね。

一升瓶並べて酒豪みたい?!まずは、お猪口1杯づつの飲み比べセットを頼み、二人で6種類の地酒を変わるがわる楽しみました。
興味のままに各地の地酒を頼む。私は甘口から始まって、最後は店一番の辛口で締めました。撮っていませんが、お料理は日頃自分が作らないものを頼み美味しくいただきました。

普段外食はほとんどしないので、私にとっては本当に息抜きになりました。

白旗あげるのもたまにはいい。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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