ディスプレイガーデンの今の様子を見てください。秋も深まり紅葉・黄葉するもの、花を咲かせるもの、それぞれ美しい生の輝きを発しています。
植物は1種類でも、春夏秋冬でかなり雰囲気が変わります。それが庭となると、何種類もの組み合わせになるから、更に複雑な眺めになります。そこが面白いところです。
ほとんどの植物が終わりかけてカサカサな中、ネリネだけが瑞々しい花を咲かせています。花びらがダイヤのようにキラキラ輝くので「ダイヤモンドリリー」とも呼ばれるほど、美しい花です。
ネリネは彼岸花と同じ科で、いつも唐突に咲く印象があります。茎が立ち上ってから花が咲くまでに時間がかかるので、待ちくたびれて一旦忘れちゃう。でもある日突然一輪パッと開いて、それからは次々と結構長く咲いています。彼岸花の時期に咲くのなら、セットで覚えられるのに、かなりずれて咲くもんだからややこしい。花が終わり、葉っぱだけになると、もう存在感はなくなってしまう。
そんな感じで、ネリネには悪いけれど、咲いてる時以外は完全に忘れています。植えただけで、世話も全くしていないから余計にね。原産地は南アフリカ。乾燥した肥料分が乏しい土質に生えている植物なので、肥料や水はほとんどいりません。鉢なら水遣りもするでしょうが、地植えだしね。半耐寒性ですが、なんとか育っています。
存在を忘れている期間が長すぎて、毎年こんなにきれいな花を咲かせてくれるのに、まるで初めて見たかのようにハッとしてしまう。こういう感動を与えてくれる花は少ないかも。
四季折々、ディスプレイガーデンの表情をこのブログでUPしていますが、これは私にとっても貴重な記録になりつつあります。もう消えてしまった植物も、ブログを振り返ると会えます。今の景色と数年前の景色を見比べることも出来ます。美しい瞬間を見逃すこともなくなりました。長くブログを続けてよかったなぁと思う部分です。