晩秋のディスプレイガーデン2016 

ディスプレイガーデンの今の様子を見てください。秋も深まり紅葉・黄葉するもの、花を咲かせるもの、それぞれ美しい生の輝きを発しています。

植物は1種類でも、春夏秋冬でかなり雰囲気が変わります。それが庭となると、何種類もの組み合わせになるから、更に複雑な眺めになります。そこが面白いところです。

事務所扉のすぐ横にいるドウダンツツジ。そろそろ紅葉の見頃です。赤の反対色である緑があるから、コントラストが効いて際立って見えますね。
撮影する時間と角度を変えてみました。夕日を浴びて、花壇が黄金色に染まるこの時間帯もすごく好きです。すぐ暗くなるから本当に僅かな時間です。
いま花壇で、ひときわ目を引くダイヤモンドリリー。

ほとんどの植物が終わりかけてカサカサな中、ネリネだけが瑞々しい花を咲かせています。花びらがダイヤのようにキラキラ輝くので「ダイヤモンドリリー」とも呼ばれるほど、美しい花です。

ネリネは彼岸花と同じ科で、いつも唐突に咲く印象があります。茎が立ち上ってから花が咲くまでに時間がかかるので、待ちくたびれて一旦忘れちゃう。でもある日突然一輪パッと開いて、それからは次々と結構長く咲いています。彼岸花の時期に咲くのなら、セットで覚えられるのに、かなりずれて咲くもんだからややこしい。花が終わり、葉っぱだけになると、もう存在感はなくなってしまう。

そんな感じで、ネリネには悪いけれど、咲いてる時以外は完全に忘れています。植えただけで、世話も全くしていないから余計にね。原産地は南アフリカ。乾燥した肥料分が乏しい土質に生えている植物なので、肥料や水はほとんどいりません。鉢なら水遣りもするでしょうが、地植えだしね。半耐寒性ですが、なんとか育っています。

存在を忘れている期間が長すぎて、毎年こんなにきれいな花を咲かせてくれるのに、まるで初めて見たかのようにハッとしてしまう。こういう感動を与えてくれる花は少ないかも。

花びらは、肉眼で見ると、ダイヤの粉をまぶしたかのようです。うまく写せないけれど、この画像がまだわかりやすいかな。
いっぱい撮ったので、もう一枚。いつまでも見てられる程きれいです。でもまたすぐ忘れちゃうのよね~( ̄▽ ̄)

四季折々、ディスプレイガーデンの表情をこのブログでUPしていますが、これは私にとっても貴重な記録になりつつあります。もう消えてしまった植物も、ブログを振り返ると会えます。今の景色と数年前の景色を見比べることも出来ます。美しい瞬間を見逃すこともなくなりました。長くブログを続けてよかったなぁと思う部分です。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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