装花室礼のお仕事が始まりました

ディアガーデンではお庭づくりや外構工事といった建物の外回りのお仕事だけでなく、植物に関するご要望に広くお応えしたいと思っております。

これより京都市内のある店舗で始まります花生けの様子を、不定期ではありますが、お伝えしてまいります。

本日は1月の仕事をご紹介します。

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こちらの店舗では、店内入口と奥の2ヶ所に座るスペースを設けられています。花を飾る場所はそのあたりです。

一か所目は店舗入ってすぐ正面の壁。

ここは待合いスペースとなっていて、軽く腰掛けることが出来ます。座って見ると丁度いいところに掛け花があります。

さりげない花、掛け花。お店にはいると割とすぐ目に付く場所。カウンターに立つ店員さんにも見て頂けるようです。

こちらには、今回、木瓜と椿をシンプルに挿しました。

花器は真竹を薄く削いでのし広げ、熱を加えながら丁寧に曲げて作られたもの。新しいものですが、手触りがとても滑らかで、自然素材の温かみが感じられます。どこかモダンな佇まいがマブチ好みなのです。

冬は枝物がいい。凛とした枝振り、小さな花、そして膨らみかけた芽などは確かに来る春を思わせ希望を持てます。

2ヶ所目は店内奥のベンチスペース。花を飾るのにちょうどいいカウンターがあります。

そこに片口の器を花器に見立てて、春を予感させる小さな盛花を。

蕾のたくさんついたアオモジを伸び伸びと、中心には固く丸まったゼンマイを挿し、足元は瑞々しい青葉で埋めました。

「片口(かたくち)」とは、口縁の片側に注ぎ口がついた器のこと。小さなものから大きなものまでさまざまな形のものがあり、酒器として使ったり、お料理を盛ったり、ドレッシングの入れ物にしたり、色々と工夫次第で使えますが、私は花入れにしました。

もともと蓋つきだったので、可愛らしいし、愛想に添えています。

この器には、山野草一輪挿しても合いそうで、そのうちやってみたい。

ゼンマイは葉が開く前は動物のような毛に覆われて、植物というより何か不思議な生き物のよう。

こちらの店舗では、花材選びはもちろんですが、花器選びも全て任せていただいています。

器でも季節感は出るし雰囲気がかなり左右されるので、作る側としては任せていただけるのは大変有難いことです。

私は主にアンティークショップや骨董店を中心に色々と見て回り、古いものの中から、雰囲気の優しいちょっと面白みのある器を集めています。モダンなインテリアショップにも足を運び、お店の雰囲気に合えば新しい品でも仕入れます。

ブログでそんなお店の紹介も追々していきたいと思います。

花を活ける他、草盆栽も時々作り替えます。今回はスミレを植え苔を貼りました。

さて次回はどんな風になるでしょうか?自分でもまだ分かりません。

また報告します。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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