庭仕事1年の締めくくり 庭の大掃除

お正月迎えの準備に追われる年の瀬。

清浄なすっきりとした空間で、気持ち良く新しい年をスタートさせたいと思うので、年末の掃除はとても大事だと思っています。

とはいえ、時間や体力には限りがあるので、「ここをこの程度きれいにすればよし」と自分で基準を決めてやっています。

絶対きれいにしたいところは水回りと玄関、そして庭です。

我が家では水回りと玄関は、元日までにお供えやお飾りをする関係上、いつもより丁寧にお掃除するのは当たり前、という気持ちです。庭掃除は、庭仕事の締めくくり。植物への感謝の気持ちを添えて掃除します。

ブログでも何度も書いていますが、年末の庭掃除で私が心掛けていることを参考までにご紹介しますと、

1.土の上をきれいにする

紅葉を最後まで楽しんで、葉がすっかり落ちるのを待つと年末です。これを待って、全ての落ち葉を出来る限り取り去り、地面を一旦スッキリさせます。この辺りでは、年が明けると大抵雪が降って庭仕事どころではなくなるので、このタイミングでやっておかないといけない、という事情もありです。

いつ朽ちるかわからない落ち葉をそのままにしておくと、どうも庭が散らかって見えてしまいます。地際がきれいだと、植物の根にいい気が流れるような感じすらします。

来季の植物の成長のため、そして庭仕事をスムーズに始めるために、地面をリセットすることは、年末の掃除で一番大事なことと思っています。

テラスの花壇。落ち葉は全て取り除いて地表面をリセット。このあと土が減っていれば足して、最後にバークでマルチングします。

2.落葉性の宿根草は地上部全撤去

これも積雪する関係で、枯れた葉は地際で切り戻しし、防寒のためにマルチングします。常緑性の宿根草でも、雪で潰れて支障が出る部分は、地表部まで切り戻しします。

積雪のない地域では、枯れた葉も冬の庭の景色として捉え、霜がのれば趣きが出るかもしれません。ですので、春までに切り戻せばOKです。

同時に株分けや移植作業をやってもいいのですが、別の機会にするのが理想的。ただでさえ、忙しい師走です。作業が増えると疲れてしまうので掃除に集中したい。

前庭の落葉性宿根草を切り戻したところ。草花はなくなりましたが、常緑低木と苔の緑は残ります。ここに5cm程度の雪が乗るといい感じなんです。実際はもっと積もりますけどね(泣)

3.エクステリア建材関係を水ぶき

オンシーズンには植物が絡まっていたり、手前の花壇に色々なものが咲いていたりと、手入れがしにくいものです。門扉、フェンスなどは、近くで見ると結構汚れています。洗えなくとも水ぶきするだけもピカピカになります。庭の照明カバーも同時に拭くといいですね。

4.アプローチの掃き掃除

我が家に門はないので、アプローチや駐車場の掃き掃除のみです。凍害防止のために、立水栓への水道の元栓を締めてしまいます。自動散水装置のコントローラーを外して、水遣り用のホースと共に室内の物置にしまいます。

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庭掃除の基本は掃き掃除です。

年末の大掃除は、普段より一層、土の表面をきれいにすることに拘り、更に拭き掃除も追加しますと、庭の見た目も気持ちも、すっごくスッキリ、リフレッシュします。

是非やってみてください。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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