来春に向けてディスプレイガーデン更新

先週末はディスプレイガーデンの前庭部分のお手入れをちょこっと。

ここの花壇は昨年春に、ローメンテナンスでよりナチュラルな植栽に変更した花壇です。大きく育ち過ぎた古い株は分け、うまく育たなかったものは配置替えし、空いたスペースに新しい苗を植えました。

株が古くなると、最初に比べて花が減ったり姿が乱れてきますので、株分けは必須。するとまた若返って、新しい植物ともよく馴染みます。株が小さくなるので、余白が出来るのもメリットです。

ディスプレイガーデンは雑草の蔓延るスペースもない程にぎっちり植わっていて、新しく植えるには何かを抜かねばならないの((+_+))

新しく丁子草を植えました。これは日本原産種で初夏に青い花を咲かせます。その周りに見えているのはオキザリス。何も手入れせずとも増え続けてます。冬の間中、青々として、グランドカバーになってくれてるから、今のところ共存中。

高木や低木は、ここで10年以上も育っており、もう植え替えられません。剪定や幹の更新で姿を整える程度です。でも宿根草は、最新のスタイルを実験する意味もあって、常に入れ替えしています。

ローメンテナンスの観点から、なるべく自生種から選ぶようにしていますが、外来種の魅力にも抗えなくてやっぱり植えちゃいます。でも、ここでは敢えて増やさない、あくまでゲスト的な扱いをしていて、自生種と場に馴染むような品種を厳選しているつもり。

こうした小まめなお手入れは、お客様に見ていただくための庭だから、ということもありますが、私の楽しみでもあるのです。

より美しく育てる楽しみ、今まで育てたことのない植物に挑戦する楽しみ、どんな景色になるだろうかと想像する楽しみ、色々な楽しみがあるものですから。

ガーデンデザイナーになる前の年月も足すとガーデニング歴は25年位になりますでしょうか。もう25年というよりまだ25年、です。その間、ずっと植物を育てることに魅せられ続けていますし、これから先も、更に経験を積んでいきたいです。

事務所の階段脇。ここは外来種のフウロ草を。青花と黄金葉のコントラストが素晴らしい「ブルーサンライズ」という品種で、初夏から秋までと花期の長いのが魅力。フウロ草は好きなのですがこれまで育った試しなし。これは黄金葉なのに丈夫なところに期待して。ちなみに日本原産のフウロ草は「ゲンノショウコ」です。

丁子草やフウロ草の他にも、10年前に育てていた植物の新品種をいくつかゲットできたので、追加しました。また新たな気持ちで育ててみようと思います。

育ったら嬉しい。成功です。お客様にもおススメできるかもしれません。育たなかったら、上手くいかなかったという事実が分かっただけ、データ収集出来たという点で、成功です。

そう。偉人トーマス・エジソンさんに倣って、そう思うことにしています。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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