今回お世話になったのは「界 大分」さん。名湯と言われる場所には大抵あって、サービスが高レベルで保たれているという安心感から、我が家の常宿となりつつある温泉旅館です。
全く知らずに予約したのですが、最初の夜がたまたま別府市の花火大会当日でした。しかも部屋の真ん前から打ち上げられるということで、天気も良かったし、何かのご褒美かと思うようなタイミングでした。
夕食は花火打ち上げ時間に間に合うよう進めてもらい、締めのデザートは部屋にお運びしますとおっしゃってくださいました。花火を見ながらどうぞ、とのこと。粋な計らいですよね。
別府の湯と美味しい食事、美味しいお酒、そして美しい花火に癒された夜でした。
さて、ここまでの画像でご紹介している小鹿田焼きの器は、大分県の特産品です。日田市の最北部高塚山の麓にある小さな里で焼かれています。
小鹿田焼きは民衆の暮らしのための日用雑器「民藝陶器」です。民藝の父柳宗悦が「世界一の民陶」と称賛、戦後イギリスの陶芸家バーナード・リーチが訪れたことでその名は全国に知られるようになりました。
実は私は小鹿田焼きのデザインが大好きで、特に一子相伝で守られている技法のひとつで「飛び鉋」という模様を付ける工程に感動しました。
陶器は重いし割れやすい。食器棚の中でも嵩高くなってしまいますし、ドッシリ感も好きではありません。コーディネートしても何となく野暮ったい雰囲気になってしまう・・・などの理由で、あまり買わないようにしているのに、小鹿田焼きだけはあってもいいかなと思います。
そんな憧れの「小鹿田焼きの里」は福岡県との県境にあって、別府市からは車で往復5時間ちかくかかります。とにかく遠いので、今回は残念ながら伺えませんでした。とはいえ同じ県内、別府市や由布市でもあちこちで売られているので、ちゃっかり自分用のお土産をゲットできました。
九州は何となく水が合う感じがします。短い旅でしたが、とてもリフレッシュ出来ました。