お盆は観葉植物のメンテナンス

台風7号に翻弄されたお盆。今日は台風一過で久しぶりに青空が見えています。

今回の台風は関西直撃でしたが、本体から離れた地域にも大雨を降らせ、大きな被害が出てしまいました。本当に怖い思いをなさったと思います。

皆様のところは大丈夫でしょうか。

ディアガーデンのある滋賀県近江八幡市は、暴風域の最東端にかかるかどうかという位置で、雨風共にそれほど強くなく済みました。交通機関の運休や高速の規制やらはありましたが、お盆直前にお墓参りを済ませたので特に支障もなく、家で大人しく過ごしていました。

秋に習い事関連で昇段試験や展覧会があるため、お稽古に励んだり、長らく放っておいた観葉植物の手入れも出来ました。

株分けで増えた鉢を事務所の一角に集めてみました。

一般的な観葉植物の剪定や植え替え、株分け適期は春~夏。お盆は最後のチャンスかな。ベストは梅雨前だと思います。

まずは、この家に一番適応している「ポトス・ライム」の伸びきった茎を剪定して整えます。切り取った茎からは既に根が出ているので、新しい鉢にUピンで固定するだけで、すぐに活着してくれます。

何故かわかりませんが、同じポトスでも緑葉や斑入り種よりもこちらのライムの方が成長します。ライム色がモノトーンの背景に、とくにグレーだとモダンに見えるので気に入っています。

ポトスはありふれた観葉植物ですけれど、育てやすさはピカイチですし、アレンジがしやすく、とても扱いやすい。他の植物を引き立ててくれる侮れない存在です。

どんどん増えるので、あちこちにぶら下げられていくポトスライム。

続いて、根詰まりしたシンビジュウムを植替え、間延びしたモンステラ仕立て直し、多肉植物を剪定・・・一旦始めると、手入れの必要な鉢ばかりが目に付いて、結局オーバーワーク気味に。

育てている観葉植物は、数も種類もそんなに多くありません。植物は庭にたくさんあるし、花も生けたいし、ドウダンツツジなどの切り枝も飾りたいので。将来的に増えるとは思いますが、ジャングルのようにはしないかなぁ。

少ないのですが、ずっと一緒にいるものばかりです。初めは小さな株が、だんだん充実してきて、そのうち花が咲いたりします。ストリレチアにシンビジュウム、数年前からテーブルヤシやアスパラガスも花を咲かせるようになりました。

株が充実してくると花も咲きます。これはアスパラガス・スプレンゲリの花。夏に咲きます。カスミソウの花のようで、甘い香りもします。私は室内でこのスプレンゲリを、屋外でメイリーという品種を育てています。

最後に観葉植物と上手く付き合うコツです。これまで数限りなく育て、枯らしてきた経験からの自論です。

買うときのコツ

  • 飾る場所を決めてから、そこに合う植物を買う
  • 充実した株よりは、小さな株を買って徐々に環境に慣らしつつ大きくする
  • 枝物より葉物の方が断然育てやすいので、初心者は葉物から。
  • 枝物を買うなら、梅雨前に買って、屋外の明るい日陰でひと夏を過ごさせる

育てるときのコツ

  • 水遣りは乾いてからたっぷりと。これは庭の植物と同じです。水場の近くで育てると何かと便利
  • 同じ場所ばかりに置かない。たまに向きを変えたりローテーションする
  • 成長期の施肥は、規定より薄い液肥を回数多く

飾るときのコツ

  • 高低差や葉の形の違いを生かしながら「島」を作ることを意識して配置する
  • 庭が見える窓近くに飾ると、庭の緑と繋がりが出来て、部屋に広がりが生まれます
  • 小さな鉢は目線近くに配置するか、プレートに他の小さな鉢とまとめて配置する
  • 観葉植物にとって鉢は洋服。プラ鉢のままじゃ裸同然です。鉢でインテリアに馴染ませもできます
小さな植物でもおしゃれな鉢に植えると一気に主役級に映えます。
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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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