ふるさとの味「いかなごのくぎ煮」

今年もいかなごのシーズンがやってまいりました。私の地元、兵庫県の播磨・明石、神戸・垂水・淡路島北部の地方の家庭では、それをお醤油と生姜で甘辛く煮る「くぎ煮」なるものを大量に作る習慣があります。

私にとっては故郷を思い出す味です。ご飯のお供にぴったりで、春といえばいかなごなのです。むこうに住んでいた時はまだ若く、自分で作るというよりはいただくものでした。いま住んでいる滋賀には作る習慣がないようで誰もくれませんのでね(^_^;)、自分で作るようになりました。

甘辛く煮えてます。いかなごはちょっと大きめ。買う時期が遅くて結構育ってます。ここ滋賀でタイミングよく手に入れるのは難しいのよね。
我が家のくぎ煮は、10年以上ずっと変わらずレモン風味。市販品は大抵生姜や山椒風味なので、レモン風味は手作りならではだったのですが、最近になって売り物でも見かけるようになりました。千切りしたレモンの皮、レモン果汁、食感のアクセントになる胡桃など入れて炊きます。

旬のものというのは本当に滋味深いですね。新鮮な命をいただいて、また元気に新しい春を迎えられたことに喜びを感じています。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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