昨日おもしろいワークショップに参加してきました。皆様、鉛筆彫刻ってご存知ですか?
きっかけは、先月の八幡堀まつり。会場である旧市街地では、観覧無料のイベントがあちこちで催されていました。私が立ち寄ったのは「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」。昭和初期の町屋を改築したミュージアムです。こちらは一般の美術館では見られないような興味深い展示会を企画されており、ディアガーデンからも近いこともあって、たまに訪れる場所でした。
まつりの夜は「楽園の夢」という企画で、国内外の6人のアーティストさんの作品が並んでいました。その中で特に印象的だったのが、鉛筆彫刻の山﨑利幸氏の作品です。鉛筆やシャーペンの芯に文字や物を彫刻されていて、とても小さな作品。以前TVで拝見したことを思いだし「あ、あの時の鉛筆がこれか~!」と、目の前にある超絶技巧に目が釘付けになりました。
そして展覧会のあと、何げにパンプレットを見ていると、なんと山﨑氏に会えるワークショップがあるではありませんか!またもや本能で申し込んでおりました。どんな方なのか興味があったのと、どうやって作られているのか見てみたい。自分がうまく削れるかはわかりませんが、元々モノづくりが好きなので、やってみたい気もして。
・・・と、前置きが長くなりましたが(^^;
いよいよ当日。ウキウキしながら、自転車に乗って、行ってまいりました♡
受付で300円の拝観料を払うだけで、受講料はナント無料。こちらの町家も趣があります。大座敷に通していただき、主庭を眺めながらのワークショップでした。山﨑先生は40代くらい?身長180cm超えのシュッとした男性。作務衣を召されてて、繊細で優しそうでとっても素敵な方でしたよ。
材料は柔らかくやや太めの芯の4Bの鉛筆。一番簡単なアルファベットL一文字を削ります。まずは芯を1.5cmぐらい出して、それをひらべったく削っていきます。それから文字にしていくのですが、慣れないので力加減が難しい。先生も製作の終盤で折れた時は、心が折れそうになるらしい(笑)でも、また削ったらいい話なので、折れてもいいやくらいで彫っていると案外折れないんですよ~とおっしゃられていました。アルファベットの中ではSが一番難しいんだって。
最初はこんなのできるかしらと思っていましたが、4Bだからか、割と削りやすかったです。もっと硬いのかと思っていました。(先生はHBやシャープペンの芯など、固くて超細い芯でも彫られます。全く信じられません!)折れないように少しずつ削るので、参加者全員すごく集中して静かです。時折庭の虫の声や(ちょっと季節外れだけど)風鈴の音も聞こえて、なかなか風流でしたよ。
ワークショップって、ディアガーデンでもごくたまに開きますが、参加する方だと気楽でほんとに楽しいわ~( ´艸`) 未知の世界への扉が開かれるキッカケになるし、材料をゾロッと揃えてもらって、すぐ作れるところもいい。作家さんや先生と話もできますし、新しい出会いの場にもなってます。これからも仕事に関係あるなし関わらず、興味あるものにはどんどん参加したいです。先生のいいところもいっぱい勉強させていただきたいと思います。
折角道具一式いただいたので、帰ってから、ちょっと練習。どうにか単語を彫れるようになりました。Lを習ったので、それからつながるものがいいな。何がいいかな~と、久しぶりに英和辞典を引っ張り出して探してみました。辞書のページをめくるなんて久しぶり。中学生の私が引いたアンダーラインが懐かしい。
曲線や穴のない簡単な文字で字数の少ない単語、しかもちょっと前向きな響きの「LIFE」にしました。
私は仕事柄、絵を描くときにまだ鉛筆を使っています。鉛筆の書き味も好きです。だからこれから使う鉛筆の最期は、こうして彫刻していこうかと、思いつきました。LIFEからはじまる文章にするの。
私の人生は・・・さてどうなるでしょうか?