昨日に続き今朝も花冷えの朝。起き抜けにテラスを見ると、雪が薄っすらと積もっていました。
ここ近江八幡市で4月に積もるのは珍しい。でも霜でなくてまだ良かったな。
寒気の影響で大気の温度がマイナス10℃になっても、積雪が1cmでもあると、地表の温度は0℃かマイナス1℃程度。植物は雪のお布団で守られます。雪ではなく霜柱が立つと、小さな苗は根こそぎ持ちあげられてしまうこともあるほど。せっかく春を迎えたのに霜柱で枯れてしまうのはとてもショックですよね。
そんなことを思いながら、朝の支度を済ませ、しばらくしてまたテラスを見ると。
モミジの枝に無数についた雫に朝日が当たって、眩しいくらいに輝いていました。
部屋の中から見て、ちょうど朝日が昇るとこら辺に植えてあるから、今朝のように雫があると、ものすごく光ります。それが、あたかもダイヤモンドを枝いっぱいに飾ったみたいなんですよ。こんなに一杯のダイヤってね、ありえないでしょ。
なーんて想像したりして。私はいつも雨上がりの朝に、こうした豪勢な気分を味わっています。
でももしも、本当のダイヤを飾ると、きっと同じような眺めにはなるだろうけど、物騒で仕方がない。小市民な私としては、落ち着いて眺めていられません。だからいつの間にか消える雫がやっぱりいいわ。
自然からの美しい贈り物は、あちこちに用意されていて、それに気付いた者だけが受け取れるようになっています。
思いがけないタイミングで、美しいものを受け取ると、ただ純粋に感動してしまいますよね。感動って、大人になるとなかなかないから、それこそがかけがえのないこと。美しいものだと思うの。
誰に遠慮しなくてもいい庭は、一番身近な小さな自然です。贈り物に気づく手っ取り早い場所なのかも。