今日のブログは京町屋の庭について書く予定でしたが、まとめきれていないので、別の話題。
昨日行って来ました、庭石の選別の様子をご覧いただきます。
パートナーの造園会社さんの仕入れ先なんですが、すごーい山の中にあります。
県内だけど、ディアガーデンからは車で2時間弱かかります。
途中鹿の親子を見ました。びっくりです(^^;
今回は、来月作庭する予定の坪庭に使う石を選びます。
メインは差石(塀や壁面の下に並べる石)で、それは職人さんが仕事がやりやすいように選んでもらえばいいので、私が主張するところではないのですが、飛び石やら役石、その他こまごました石などは一緒に選びました。「そんなんあかん。」とか言われながら(笑)
差石や敷石は、平らな面があって同じくらいの高さの石が一定量必要です。作庭現場で、いちいち選んでいては時間がいくらあっても足りませんから、こうして前もって選別して仕入れる方が良いのです。
飛び石は、数や大きさ・色など、庭の広さや雰囲気によって違ってきます。既製品のものは便利ですが、あまりに綺麗すぎて(新し過ぎて)、年月の経った庭では浮いてしまうため、こういった自然石の方が合いやすいの。折角なので、同じ場所から出る石で統一しようと思い、合わせて選びに来たわけです。
個人的に好きな飛び石は、平らであってもこぼっとした柔らかそうな石。(この表現で伝わるでしょうか?^^A)小さな庭ですが、変化をつけて味わい深く、しかも歩きやすく据えられたらと思います。
それにしても。
いい大人が寄って、一生懸命石を拾っている様子はなんだか面白い。無造作に拾っているように見えるかもしれませんが、使う用途によって合う合わないがあるので、そこそこ真剣なんですよ。
ホント、造園ってつくづく面白い仕事だなぁって思います。
庭づくりの材料はいつも、お客様のご要望とデザイン、場に合うものをこうして丁寧に選んでいます。
特に植物や石・竹製品などの自然素材は、ふたつとして同じものがありません。それが庭の物語となり、個性となるわけで、私としてもひとつひとつが真剣勝負です。