ストレリチアが咲きました

ストレリチアという観葉植物をご存知でしょうか?「極楽鳥花」とも呼ばれ、その名のごとくまるで鳥のような不思議な花を咲かせます。

ストレリチアは姿がシュッとしてモダンなので、インテリアプランツとして人気があります。特に「ノンリーフ」という品種は、葉が小さくて茎だけのように見え、とてもスタイリッシュです。それらの花が咲くと、こんなにエキゾチックな雰囲気になるのです。

ディアガーデンの事務所。手前に写っているのがストレリチア。「レギネ」という品種です。昨年11月から開花しはじめました。

この植物、うちに来てから5年以上は経っていて、ようやく、ようやく、開花しましたーーーっ!!!

5年という月日は結構長いですよ。途中に植え替えをしたから、余計時間がかかってしまったのかもしれません。とにかく嬉しくて嬉しくて。よく見知っている花でも、自分が初めて咲かせたとなると、感動もひとしおです。

この花はタテヨコそれぞれ20cm位にもなり、とにかく大きくて派手!咲く様子が珍しくて、いつも眺めています。皆様にも見ていただこうと、たくさん撮りました。順を追った画像いきますね↓

つぼみは最初、緑色でシャキーンと立っています。しばらくすると、こんなふうに徐々に赤みを帯びてきます。3本見えていますが、それぞれ様子が異なることがお分かりいただけますか?
上の画像から一週間が経過した頃。しだいに花首が折れてきて、鳥の頭のようになります。すると、これまで裂け目などなくツルツルしていたところが裂けてきて、オレンジ色の花びらが出てこようとしています。
ついに開花!11月末頃は次の日に、2月は寒いのか?数日かけて、ひとつの花が咲きました。まさに極楽鳥のごとき不思議な花です。葉っぱも翼のようです。
鮮やかなオレンジと青紫、この配色の素晴らしさ!神様はすごいね。上から覗くと、花の中心から蜜が滴り落ちるほど出てます。かすかに甘いです。
ひとつの花が咲くと、また次の花が出てきます。つぼみの中に一体いくつ入っているんだろう?今のところ4つは確認できています。

私が極楽鳥花と初対面したのは、20代のはじめ頃でした。生け花を習っていたときの材料に入っていて、なんて不思議な花なんだろうと思いました。あまりの迫力のため、鉢にうまく収められず、随分苦戦した記憶があります。

それが今、まさか自分で咲かせられるなんて!あの頃の私が見たらきっと驚くと思います。薔薇でも何でもそうですが、欲しくて連れてきたものが初めて咲いたときは、小躍りしたくなるような、純粋な感動に包まれますよね。

ささやかで密やかで甘やかな・・・この感情は、一体何に例えればいいのでしょうか…。何か心に些細なダメージがあったとしても、自分の花が咲いたのを見つけたら、吹き飛んでしまう位、ぱぁっと気持ちが明るくなります。植物を育てている限り、いくつになってもこの感動は味わえるのです。

春になったら株分けをしようと思います。そしてまた大きくなって咲いたら、倍の迫力です。楽しみだなぁ〜。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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